のろのろ「秋台風」…近年、速度が遅くなった原因は「弱まった偏西風」
読売新聞
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18日の気象学会で発表されていた内容ですが、さっそく記事に。
9月の台風は、例えば伊勢湾台風や洞爺丸台風のように動きが早いことが問題となることが多いのですが、例えば2019年の台風15号(房総半島台風)や台風19号(東日本台風)では台風が強まりながら接近したり、台風による大雨が長い間続くことが問題となったりしています。
つまり9月にもなったのになかなか台風を連れて行ってくれるジェット気流と合流できなくなっているということが、温暖化を数値実験で再現したというものではなく、すでに今までの40年分のデータを比較することで示せているということになります。
今後温暖化により台風シーズンが長くなるのかが問題ですが、少なくとも日本における台風対策を考えるときには今までの常識が通用しないことも考えておく必要があるでしょう。
注目のコメント
結構インパクトのある速度の低下を示しているんですね。台風の風の強さは、台風自身の風と速度で決まるので、速度が遅くなればその分台風の右半分では台風がもたらす風の強さはやや弱くなります。しかし、左半分では(台風自身の風ー速度)となるので、やや強くなる可能性があります。ただ、それよりも影響が大きいのは、記事で指摘されている通り、台風が長らく同じところに留まることで大雨や暴風の影響を受ける時間が長くなるということですね。
>後半20年の方が遅い傾向にあることが判明。地区別では、東京付近に近づいた台風の平均速度は、時速約54キロ・メートルから同約35キロ・メートルと約35%低下していた。大阪付近も約33%遅くなっていた。