この連載について
老化は、もはや治療できる時代になったーー。世界的なサイエンティストの発見から、シリコンバレーの大富豪やテック企業まで、加熱する抗老化のフロンティアを追いかけた。
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Amazon is a leading online retailer and one of the highest-grossing e-commerce aggregators, with $386 billion in net sales and approximately $578 billion in estimated physical/digital online gross merchandise volume in 2021.
時価総額
265 兆円
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Apple is among the largest companies in the world, with a broad portfolio of hardware and software products targeted at consumers and businesses.
時価総額
380 兆円
業績
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そういう意味でまだこの分野はムーンショット、いずれは実現する可能性は高いし実現すれば社会インパクトも大きいものの、まだわからない、当面先の分野、ということになります。
記憶に新しいそれは例えば自動運転、宇宙、量子コンピュータなどでしょうが、ご存知と通りそれらはまもなくあるいは既に花咲きつつあるように見えますが、実際に収益逓増期までにはまだ今から更に10年単位の時間がかかります。
逆に言えばそのような分野に“張る”事を許される資金力を有しているのが彼らビッグテックとその創業者くらい、という言い方もでき、もっと言うならそのような状況が、“イノベーションの独占性”を拡大再生産的に突き詰めていることが現代社会の問題でもあると同時に、彼らのおかげで人類は科学やテクノロジーの進歩による利便性を享受しているともいえます。
不老長寿というと、最先端の科学から生まれた新規のテクノロジーを思い浮かべる人も多いと思うのですが、今走っているアプローチの主流は、既存のテクノロジーを駆使して病気の早期発見・治療をし、「早すぎる死」を防ぐアプローチである——ということがよくわかります。
将来、もし100歳超まで生きるのが「当たり前」になる日がくれば、社会構造や人々の人生や年齢に対する意識も大きく変わるでしょう。そのときに備えた議論を、そろそろ始めるときなのかもしれません。
とにかく「SF的な未来」と「今日使えるすごい技術」の区別が、ごちゃごちゃになってしまい、多くの人の理解をさまたげているこの分野。それを専門家として整理した上で、要注目のスタートアップをいくつか紹介してくれています。
またGAFAはなぜ、秘密裏に多額の投資を、ヘルスケアや不老研究に注ぎ続けているのか。これから規制が変わった時に、100兆円のヘルスケア産業を手に入れるのは、どのプレイヤーなのか。老化を頂点にしたヘルスケア産業のトレンドは、必ずおさえておくべき分野に感じます。
ぜひ、ご一読ください。
一方で、なんというか、一つの生命体のサイクルを考えた時、大きな意味で生態系のバランスが崩れることに繋がったりしないのかなあ、というぼんやりとした懸念があるのも本音。
簡単な話ではないですね。
寿命を伸ばすことも大切ですが、長寿高齢者でも、幸せな生活がおくれる環境の整備が必要ですね。長寿=幸せ、という数式が成り立つようにするために。
この差は大きい。日本では多数の国民が受けられている大きな病を予め毎年予見したりする仕組みがアメリカには殆ど無いのだ。Apple Watchが流行るのも分かる。アメリカには予防医療の考え方があまりに定着していない。(歯医者は別なのだが)
とはいえ、アメリカのお金持ちはきちんと運動したり、食事にも気を遣い、自分の健康状態をモニタリングしてるが、一方でお金の無い方々はいつもハンバーガーと、コーラなのだ。ウォルマートとホールフーズで来店客の体型を見比べればすぐにわかる。富めるものはスリムで長生き、貧困層はすごい体型だ。血糖値も高かったろうし、コロナで亡くなる人も多かったはずだ。
あと、デバイス関連で言えばメドトロニックやストライカー、アボット、など世界を代表する医療機器メーカーTOP10のうち、8社はアメリカにある。これらの企業も積極的にスタートアップを買収してポートフォリオを広げている。GAFAMよりも病院へのアクセスはしっかりとあるので、こういう視点も持っておきたいところだ。
健康寿命を伸ばしていく挑戦は、誰にとっても魅力的で、大きな潜在マーケットであることは間違いありません。
紹介されている3つ目の柱の機械と人間の融合、サイボーグ工学はまだまだ実現可能性が不明ですし、倫理的にも議論が必要ですが、SF的でワクワクします。
まず、名前がヤング?!冗談でしょう?というそこからの反応でしたが、とにかく話が面白く引き込まれてしまいました。
100歳までで死んでしまう病気を減らすことで、トータル寿命を伸ばすというところや、遺伝子治療まで含めた領域での投資がメインだと話すヤング氏、自身も100歳超まで生きるということを前提にお話をされていました。
日進月歩で進む技術、時代が私たちの寿命にどこで追いつくだろうかと思ってしまいます。
私が生きているうちに、手の届く金額で、寿命を伸ばせることができる、そんなふうになれたらと期待してしまいます。
ヘルスケアテックといえば、伝書鳩tvで紹介したOuraRingもおもしろいプレイヤーだと思います⬇️
https://newspicks.com/live-movie/1260/
スタートアップが冒険的なプロジェクトに取り組むのは、法律の範囲内であれば、倫理的な問題があったとしても、外野があまりとやかく言うものでは無いと思いますが、上場企業かつ社会的な注目度が世界で一番大きいGAFAMが、自社の本業とはかけ離れた不老不死プロジェクトに取り組むのは、説明がつかない部分があると個人的には感じます。
不老長寿になれば皆ハッピー、なんていうことは無く、確実に経済格差の議論(例:世界的なエネルギー・食糧不足が懸念される中で、金持ちの寿命を延ばして何がしたい?)を避けては通れず、社会の分断を助長したりと批判の対象になりやすい昨今のビッグテックは、どの様なストーリー・コミュニケーションを考えているのか、気になります。