今年のダボス会議中止、8月にシンガポールで予定 コロナ禍で
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シンガポールではメンタルヘルスケアについて、公的機関に対するカウンセリング相談が2020年は2019年に比べて4割も増えたというデータが出ています(末尾のURL参照)。昨年に計画されて延長されていた香港とのトラベルバブルが発表され(その後また延期が決定)、一定の移動ができるという雰囲気が出てきたところに、インド変種による感染がみられ、店内飲食禁止などの感染防止措置が再強化されました。
ダボス会議はハブ国家としての象徴的な意味合いもあり、蛯原さんのおっしゃるとおり、中止(正確には来年への延期)が発表されたことは落胆もあり、まだこの闘いは続く、もう少し我慢だ、というネット世論もあります。
一方で、声を挙げられない人たちや、失業、減収、孤独な環境で勉強をする学生などのメンタルヘルスケアが重要な懸念事項に上がっています。相談できる人は気力を振り絞れていますが、そうでない人たちが懸念されます。狭い国土で国内旅行という概念は皆無で、これまでは、近隣の国に週末に陸路、海路、LCCで安く遊びに行くなどで気晴らしも多くありましたが、そうした機会もなく1年以上が経っています。映画等は可能ですが、感染への恐れを抱く人たちは躊躇しています。
You Tube等でフードコートが賑わっているなどの動画が日本語で出回っていますが、そうした部分もあるものの、そうでない部分に関する情報は、注意深く公開情報を探し、様々な分野で活動しているシンガポーリアンや外国人と話さないと入ってきません。
また、シンガポールにはホームレスがいない、という人が結構いますが、いないのではなく、早期にシェルターに入るために気が付きにくいだけです。コロナでの失業や収入減、ステイホームによる家族との不和で数が増えています。
参考記事
メンタルヘルス
https://www.straitstimes.com/singapore/more-needed-help-during-pandemic-say-mental-health-experts
ホームレス
https://www.straitstimes.com/singapore/community/homeless-shelters-in-singapore-mostly-full-with-100-people-on-wait-list開催地シンガポールでは一定程度の衝撃をもって受け止められています。ただ実際のところ裏舞台で何があったかは当事者のみぞ知るでしょうが、少なくとも公式発表によると開催地の安全性ではなく世界的な感染状況の悪化が理由とされています。
むしろシンガポール政府の対応は優れていたという言及をわざわざしています。
https://www.weforum.org/press/2021/05/media-advisory-special-annual-meetingそれでも、五輪はやるんだ。
ダボス会議に集う経営者らは首尾一貫していない。
彼らにとっては、五輪は商業イベントの一つとして、自らの生活の背景の一部でしかないのだろう。
ダボス会議は、ビジネスマンの合理的判断と見識として、オリパラ開催の危険性に言及すべきだ。