新着Pick

拒絶反応起こさずがん攻撃 遺伝子改変iPS免疫細胞

共同通信
拒絶反応起こさずがん攻撃 人工多能性幹細胞(iPS細胞)に遺伝子改変を加え、細胞の提供者から見て他人に当たる患者に移植しても拒...
122Picks
Pick に失敗しました

人気 Picker
所属する金子研究室から免疫拒絶を受けにくいT細胞をiPS細胞から作製し、そこから作ったCAR-T細胞と白血病マウスモデルを用いてそのコンセプトを示した論文が Nature Biomedical Engineering に出ました。

免疫拒絶から守る手法としてこれまで、個人を識別するHLAという分子を欠損させて移植先の免疫拒絶から逃れる方法が進められています。一方で、実はHLAの欠損だけではカバーできない免疫システム(NK細胞等)も存在しており、今回はCD155という分子も追加で欠損させ、かつ、MHC class-I antigen E を導入して、より多くの免疫システムから逃れるコンセプトを示しています。
同時に、これらを共に欠損させてもT細胞の抗腫瘍力(マウスモデルにおける)を維持したままであることも示しているものになります。

この論文のプロジェクトが始まったのは4~5年前と記憶しております。その間にHLA欠損まわりの論文も多く出て技術としてメジャーになってきている中でした。もう一つ先のHLA欠損+αの可能性を示せたということで、王さん、おめでとうございます。

Published: 17 May 2021
Nature Biomedical Engineering | volume 5, pages 429–440 (2021)
Generation of hypoimmunogenic T cells from genetically engineered allogeneic human induced pluripotent stem cells
DOI : https://doi.org/10.1038/s41551-021-00730-z
すでにがん免疫細胞療法が実用化されていますが、高額であることが課題でした。
本研究結果が、より安価で安心して治療できる道筋になればと願います。