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今だとよくある事例だと思いますが、これを2012年のタイミングでやっていたのはすごいと思います。こういうイノベーターがあるから絶対王者の地位も揺るがされる、どんどん出てきてほしいですね
よく絶賛される話なのにユニリーバに買収後はあまりパッとしない…ということはスタートアップとしては大成功できちんと買収されて投資家も儲かったけど、ビジネスの実態としてはジレットを追い詰めるどころの騒ぎではなかったということか。焼畑農業的な展開にしかなってなかったということ?

どっちかというと、この後に出てくるその他のD2C髭剃り屋さん、たとえば、HARRY'sなどがどうなっていってるかの方が気になってはいる。(こっちはSchickに2019年に買収されてる)
替え刃ビジネスでちゃんと価格競争が起こるのは消費者目線で考えれば勿論、有意義なので。
最近だとP&GがBillieの買収を断念している。
インドではBombay Shaving Company というローカルの会社が、伸ばしているようです。カミソリでも新しい会社ができて、伸ばせるんですから、どんな業界でも伸びる会社は伸びるんでしょうね。

https://bombayshavingcompany.com/
ダラーシェイブクラブ(Dollar Shave Club)は、戦略に合った打ち手が功を奏しています。

髭剃り業界は、①髭剃り・替刃②電動シェーバー③シェービングクリームの3つの市場で構成されています。
DSCが参入したのは、①髭剃り・替刃市場。
P&G(ジレット)とエッジウェル(シック)の2社が競合になります。
DSCは、この寡占市場にサブスクでチャレンジします。

記事の通り、競合の弱みをついた戦略もさることながら、打ち手も学びになります。
DSCはサブスクですから、「顧客の継続率」が重要なKPIとなります。
そのKPIに対する2つの打ち手を紹介します。

1つ目は、サブスクの更新時の事前通知。
会員には更新日の約5日前に
「Your NEXT BOX:1 item ships on 00/00. See Box」という通知が届きます。「00月00日が更新日なので、ボックスを確認してください」ということです。

利用者は、もし替刃が余っている場合には、今月の購入をスキップし、定期購入の期間を変更することができます。
顧客想いの対応であり、また、手続きもスムーズであるため、利用者の好感を高める要因になっています。

2つ目は、クロスセルです。
ジェルやワックス、お尻拭きなどの購入をレコメンドします。
米国ではウォシュレットが普及していないので、男性が店頭で買いづらいお尻拭きなどの商品を勧奨して宅配してくれるのは助かります。

その効果は、DSCの48ヶ月の継続率約23%。
サブスクのお手本といってよい、戦略と打ち手です。
一点突破のヒット&アウェイ戦略としてはおもしろいですが、たんに市場規模を小さくしただけですね。髭を剃る人の数は増えないので単価下がった分ジレットのシェアが下がり、市場が小さくなった
新たなビジネスモデルに対応する時に既存の強みがない足枷になったり、カニバったりすることはあるとおもいますが、顧客視点に LTV の視点を加えて考えることが大事かも知れないですね。