【完全解説】ゼロから学ぶ、不老長寿の最先端
コメント
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1. 情報が古いですねー。Dr. Brad の Youtube 見てから記事書いたほうが良かった。
まず、カロリー制限による長寿命化とサーチュイン遺伝子は無関係だったことが分かってきています(サーチュイン遺伝子の有無に関係なかった)。
さらに、NMNなど(NAD+の前駆体)には発がん性が指摘されています。NADが合成される経路は複数あり、安全とされるナイアシン(ビタミンB3)もNADの前駆体の一つでNAD+欠乏症の治療効果が確認されています。また、ナイアシンアミド(ビタミンB3の一種)にはNAD+の分解(ナイアシンアミドの生成)を抑制する効果も期待されています。
NAD+のレベルはなぜ下がるのか。これは老化細胞の増加が原因ということがわかってきています。つまり順序が逆だということです。
NR & NMN Research 2021 / Another Longevity FAD?
https://youtu.be/YBWQNsWi9lc
最新 NMN 研究 2021|nobnak @nobuyuki_nakata #note https://note.com/nobnak/n/n3282b6df9779
2. メトフォルミンについても調べたので記載しておきます。
メトフォルミンはAMPKを増やす効果があり、それによってオートファジー(体の新陳代謝) を活性化します。つまり老化細胞を減らす効果がある。メトフォルミンを摂取した糖尿病患者の寿命は、健常者のそれより長いことが知られています。
一方でAMPKの上昇はmTORを減少させ、タンパク合成を阻害します。運動するとmTORが上昇し筋肉が回復&成長するはずなのにメトフォルミンを摂取するとこれが阻害されることがわかっています。
またメトフォルミンには乳酸アシドーシスやビタミンB12の欠乏症を始め様々な副作用があるので(処方薬です)摂取時には定期的な検査が必要です。
Metformin vs Berberine | Anti-Aging Is Possible In 2021?
https://youtu.be/OPsMMfSQKQ0
注目のコメント
老化と加齢は別ものという認識は間違いなく、この記事から学ぶことのできる大きなメッセージの一つだと思います。年齢を重ねること=老化ではありません。
老化のプロセスの解明は進んでいますが、一方で紹介される薬や食事法が老化を本当に止めるのかは必ずしもわかっていません。その証明には時間がかかります。メカニズムの解明によって、「〇〇薬はコロナに有効だ」とセンセーショナルな報道が出たのちに、臨床試験でその効果が否定されていった薬の数々についてはまだ記憶に新しいと思います。実験室で起こっていることが実社会でも真実とは限らないのです。
ゆえに、この記事に出てくるようなことを鵜呑みにして行うことは、巷の悪徳商法に引っかかることと質的にはあまり大きな差はありません。同様に、シンクレア先生のセオリーから新たなビジネスが誕生しているのだとしたら、皮肉にも「歴史が繰り返しているだけ」なのかもしれません。
残念ながら「老化は、まだ治せない」。ただ、研究の進歩とともに、克服への期待は高まり続けていると言っていいでしょう。そして、そこにシンクレア先生が多大な貢献をされていることも間違いありません。東京大学で脳と老化の研究をしている医師の紺野大地と申します。
老化は本当にホットな分野であり、世界トップの超高齢国である日本が老化についての明るい見通しを示せれば、世界にとって憧れの国になることも夢ではないと思います。
個人的には、ネクストGAFAは脳や老化関連の企業になるのではないかとも考えています。
以前、『老化を「克服」する』というnoteを書いたので、興味のある方はぜひご覧ください😊
https://note.com/daichi_konno/n/nc4091e31337c
また、Twitterでは脳や老化についての最新論文をツイートしています。こちらも興味がある方はぜひご覧いただければ嬉しいです。
https://twitter.com/_daichikonno
連載中のメルマガでも老化関連の内容をピックアップしています。
第3号 東大から寿命延長につながる画期的な研究が発表
https://note.com/daichi_konno/n/nf6fbf1ca78ee
第7号 老化予防効果が期待される物質NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)の人間における効果
https://note.com/daichi_konno/n/n12422017de6b記事にもあるとおり米国では老化=病気とされ、すでに糖尿病治療薬のメトホルミンやフィセチンという老化細胞除去薬ではヒトを対象にした臨床試験が走っているので、老化に対する薬が処方される未来も近いうちに来ると考えられています。今は不老長寿ベンチャーというと加齢性疾患の治療薬の開発をしているところがほとんどですが、代謝制御に対する薬以外のアプローチなど幅は広がっていくと思います、今後が楽しみです。