業種によって二極化鮮明 “K字型”に 昨年度企業決算
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コロナ禍の影響が業種別に二極化しましたね。
私はさらに同一業種内でも企業ごとのレジレンスの差を感じます。例えばトヨタは(コロナ禍とは直接の影響は小さいですが)半導体不足をうまく回避してしっかりシェアアップにつなげていること。外食が厳しいと言われる中、マクドナルドは昨年5月以降毎月既存点売上高が前年同月を超えていることなど。
新年度はコロナワクチンの普及の恩恵が行き渡りそう。ただ、リモートワークの定着などで需要構造も変化しそうですし、突発的な自然災害なども続きそうでグローバルサプライチェーンにも揺らぎでそう。中東や台湾海峡などの地政学的リスクも残りそう。
L字になるのか、Jか、Vか、レ点か。昨年度以上にばらつくのではないでしょうか。
注目のコメント
感染を早期に抑え込み世界の工場として回復が鮮明な中国に続き、ワクチン接種が進んだ米国の復調も明らかです。輸出先国の回復に支えられる製造業はコロナ禍前の水準を見通すところに戻って行きますが、ワクチン接種が進まず医療体制も脆弱な国内は消費の人為的な停止が長引いていつになったら回復できるか見通せない状況です。業績の差はますます広がりそう。
実質無利子無担保融資等の金融支援と雇用調整助成金の積み増しで何とか頑張って来た企業も借り入れが限界に達し、雇用調整助成金の財源が枯渇して中小企業も休業者の人件費の2割は自己負担といったことになったら、K字回復では済まず下向きのところが細って切れかねません。医療体制の不備とワクチンの遅れが無ければ、ピーク時の陽性者も死者も欧米諸国の数十分の一で済んだ我が国でここまで極端な格差が付くことはなかったでしょうに・・・ (._.)記事内イラストで赤字に分類されている業種には、運輸、デパート、テーマパーク・エンタメとありますが、これらは、それぞれが単体企業による運営ではなく、またがって多角的に一企業が複数、経営しているところも多いのです。例えば、JR、近鉄、東急、京急、京王、東武ほか、電鉄会社はほとんど主要駅にデパートや駅ビル、百貨店を展開していますし、ホテルやビジネスホテルを展開していますし、テーマパークも展開しています。またグループ会社には旅行会社を持つところも多いです。近鉄さんは、いくつかのホテルを米資本のターンアラウンドファンド、ブラックストーンに売却する一方で、グループ会社の近畿日本ツーリスト(KNT)を資本支援するなど、苦しい中でもポートフォリオ組み替えや経営判断が連続しています。(志摩スペイン村は近鉄さん運営のテーマパークです)
雇調金も段階的緩和が始まり、100%のコロナ特例も緊急事態宣言とまん防エリアで6月末まで。マイナス成長分野は全く消費の盛り上がりが見えない状況ですので、これの延長ないと雇用維持は非常に厳しそうです。