中国EV大手「NIO」の巨大産業パークが着工、テスラを超える年産100万台を目指す
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現在は月販売1万台以下ですから、年産100万台とはかなり思い切った数字です。
一方、足下ではテスラへの逆風(走行データ持ち出し問題、ブレーキ問題)が吹いています。中国では国産低価格EVの販売が伸びていますが、これからはNIOや吉利ZEEKRのようなテスラ対抗の高級EVがテスラを脅かすでしょう。
中国政府との良好な関係を謳い、外国の自動車会社として初の独資での参入を果たしたテスラですが、(中国の販売台数が米国とほぼ並ぶなど)過度な中国依存がこれ以上高まるとリスクになってきそうです。NIOは元々ファブレスEVメーカーで、安徽省合肥市はOEM先のJACの御膝元。
当初上海に自社工場を作る計画も有ったがTeslaに押し出される形で、また北京でも資金調達に失敗して自社工場建設が中断。結果として、2020年に安徽省合肥市から100億元(約1567億円)を調達して中国本部を設立することに。このために上海から合肥へ都落ちしたとも言えなくもなく。。
ところでバッテリーの供給はどうするのか。CATLの存在は不可欠ですが、CATLのギガファクトリー新設計画に合肥は挙がってなかった気がするので、結局は上海辺りから陸送することになるのでは。ちなみに過去にはCATL製バッテリー火災でリコールもやって、NIO自体が傾いた歴史も。
●EVベンチャーの上海蔚来汽車(NIO)、バッテリー発火でリコール
https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/07/9a791874e2eab6d4.html中国メーカーは着々とチカラをつけています。少し先では内需だけでなく輸出も視野に入れています。日本メーカーにとってもことピュア電気自動車では強敵になる可能性を秘めています。