東芝、1500億円の追加株主還元方針を決定-戦略委新設
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注目のコメント
アクティビストは、価値の複利より目先の還元を優先する傾向。
きちんとした競争優位に基づく成長投資を言い切れない企業にも問題。経営者からすると、短期思考の株主の要求への対応として資金を社外流出させることには忸怩たるものもあるのではないかと拝察します。
では資金を投下すべき成長事業とか新規事業があるかというと、東芝クラスだと1000億円単位の売上を見せる必要があって、短期での成果は事実上不可能。さらに、東芝の場合は過去のM&Aがきっかけとなって会社が傾いたわけで大型M&Aも無理。
うーむ、どうするべきなんでしょう。
個人的には、当面成長シナリオが描きづらく、大型資本調達が不要(または無理)ならば、上場維持に拘る必要はないと思いますけどね。少なくとも短期思考の株主とお付き合いする必要はなくなります。ほんまの株主還元は、新規事業なり既存事業を高めて企業価値を上げていくこと。でも、これができたら苦労しない。でも、ばら撒いたからと言って、株主議決権の賛成率も、株価維持も長続きするとは限らない(実証研究ではそれを示すものもいくつか存在)。
株主対話の難しさを感じるニュースですね。
株主間の利害調整をどう行っていくのかも注目しています。