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プログラミングをある程度学んだら、それで何か自分の困りごと解決のためか、自分の興味心に従って具体的にプログラムを作ってみることをおすすめします。「なんでもできるように」と思って全部学ぶとわからないことが多すぎるし、いつまで経っても学ばなくてはいけないことが出てきます。やりたいことドリブンでどうやったらできるのだろうか、と調べていくことで深められることもあると思います。
自分の場合は、設計した半導体チップに対していろんな電圧や波形で信号を入力し、オシロの波形の画像とCSVを毎回ファイル名を変えて保存するという作業を1万通りやらないといけない事態に陥って、「人力でやったら絶対間違える自信しかない」という危機感のもと、プログラムで全部自動化したことが本格的にプログラミングと向き合うきっかけでした。
猫でもわかるプログラミング
http://www.kumei.ne.jp/c_lang/
ボストンという街はハーバードとMITを抱える「学園都市」で、その二つの大学は電車でたった2駅の距離にあり、学生や研究員はどちらの大学のセミナーや授業を好きに受ける事ができます。私の専門は脳科学ですが、脳科学とコンピュータ科学は相性がとても良いので、気分転換がてらたまにコンピュータ科学の講義に混じるわけです。
コンピュータサイエンスど素人だった私にとって衝撃だったのは、授業の多くは「プログラムの書き方」のコツなどを事細かに教えるのではなく、どういう考え方でプログラムを書けばよいかという「概念」をシェアする事に重きが置かれていたことでした。この日本語化されたプログラミング講座も、効率的な「概念」を学ぶと言う意味で、コンピュータ科学に関係ない人も、ある程度楽しめるのではないかなと思います。
コロナ禍で仕事も大学もリモート化が進む中、ハーバードもMITも多くのセミナーや講義をフリーで公開しています。この記事のように、日本語という分かりやすい形に変換した上で、高校生からシニアまで多くの人々が、世界のアカデミアを感じるチャンスに恵まれたのは、昨今の一つのメリットなのかもしれません。
ドットインストールやProgateに加えて、今回のCS50のような無料(フリーミアム)だけど優良な自習・独学用のコンテンツに加えて、mentaのようなメンタリングサービスが組み合わさると、日本のIT人材不足が解消されていきますね。