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「一流の専門家のはずなのに」なぜ大学教授の話はわかりづらく感じるのか

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    みずほFG 執行役、東京大学(駒場) 運営諮問会議委員、日本学術振興会 男女共同参画推進アドバイザー

    教授が学生によって評価される仕組みを導入すれば良いのでは?かつてケロッグ経営大学院で学んだ時、授業選択は、学生が自分の持ち点を賭けるビッド制でしたので、どの教授が人気か一目瞭然でした。

    今のシステムは知りませんが、当時は毎学期1000点をもらって、それを配分して授業を選択しました。人気のある授業は1000点全てをかけて受講しようとする学生が殺到し、かたや不人気な授業は0点でも(ビッドしなくても)受講できました。

    ですので教授陣も毎回の授業は真剣そのもので、もの凄い熱量で、学生にちゃんと伝わる授業をしようとされていましたよ。


注目のコメント

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    大室産業医事務所 産業医

    研究する能力と門外漢にも分かりやすく説明する能力は別物。確かにそんな肌感覚があります。1つはこの記事にあるような理解の階段を意識せずに高い高度から話してしまうこと。もう1つは研究を主とする日本の教授にはそもそも分かりやすく話すというモチベーションがないこと。実際生徒からの講義の評価にさらされる米国の教授は話がうまい人が多い。

    後、初学者に概念を説明する時には、他の事柄で例えるなどの工夫が必要ですが、「一流の専門家」ゆえに専門外の雑学に詳しくないので例えストックが少ない。そんなことも影響しているのではないかと思います。


  • 東京大学 脳神経科学研究者

    授業のわかりやすさとは、少しねじれの位置の議論ですが、メディアでお仕事を頂いた時に、「どれくらい断定的なコメントをするか」という難しさがあります。

    たとえば、3.11の福島原発で「白い煙が上がっている」という事実を伝えるニュースの際に、様々な研究者がコメンテーターとして呼ばれました。ある研究者は「まだ何とも言えない」とお茶を濁し、一方で別の研究者は「これは爆発ですね!間違いない!」とコメントしました。メディアとしては、当然、視聴者に刺さりやすい分かりやすいコメントを好むので、翌日には後者の断定的な研究者ばかりが、各局の番組で強い意見を発信する状態となりました。

    私たち研究者は「得られた情報から、正しい結果を導く」のが仕事であり、間違えた結論を発信する事は何よりも大きなタブーの一つです。

    研究論文では多くの場合、結果と考察のパートが分かれており、実験データから客観的に100%導かれる事実のみを「結果」に記載し、先行論文を加味した上で示唆される事を「考察」に書くという明確なルールがあります。どこまでが「結果」で、どこからが「考察」になるのか、その線引きを見極めるトレーニングが骨身に染み付いていると言えます。(上の例で言えば、「爆発している」は考察に分類されます)

    「〜が示された」と言いたい時にも、「結果」では、demonstrate、show、exhibitといった強い動詞が使える一方で、「考察」ではimply、suggestといった弱い動詞しか使えません。もちろんテレビのコメントでは、分かりやすくはっきり教えてほしくなる気持ちも十分にわかりますが一方で、研究のプロであればあるほど、断定的なコメントをするのが難しくなるという事も知っていて頂きたいなと思うわけです。


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    東京大学大学院新領域創成科学研究科 准教授

    僕は物事を考えるときの1つのポイントはアナロジーと考えていて、なので大学で電磁波を教えるときは同じ支配方程式で理解できる音とかバネマス系とかいろんな話をします。
    が、この対比による分かりやすさは、他の人にもそのまま適用できるとは限らないので、そういったあたりのさじ加減はなかなか難しく感じています。

    あと、これは声を大にして言いたいのですが、専門用語は物事を難しく伝えるために使っているのではありません。過不足なく、間違いなく情報を伝えるには、適切な専門用語を使うのが最も労力が低いのです。下手な喩えなんかは逆に物事を混乱させます。

    学部の頃さっぱり分からなかった指定教科書が、ある程度勉強が進んだ頃に読み返すと非常に明確なロジックで書かれていることが分かり感動したことがあるのですが、専門的なところが分かってくるって、そんなプロセスが必要なのではないかなとも思います。


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