ビットコイン急落、5万ドル割れ-テスラ車購入での利用停止受け
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今更何を、、という印象ですね。ビットコインのコンセンサスアルゴリズムであるPoWによる電力消費問題なんて最初から言われていた事ですしマスク氏が知らなかった訳がありません。
ちなみに、この発表の前に、300億相当分を売り抜けてますし、株の世界であれば風説の流布と言われてもおかしくないTweetですが、暗号資産は規制がないので違法ではありません。
余談ですが、Twitterとかを見ていると、ビットコインの電力消費問題を暗号資産全般の問題であると解釈されている議論が散見されます。
分散型システムである以上、多数のノードが稼働している必要はあるのは共通ですが、過大な電力を消費するか否かはそれぞれの暗号資産のコンセンサスアルゴリズムによって異なります。
その為、エネルギー消費の問題は暗号資産全体で一概にはいえず、個別の通貨単位で実装を判断した上で、議論する必要があると思います。
注目のコメント
ビットコインの電力消費や環境への影響については、かねてからBIS(国際決済銀行)をはじめ多くの国際機関が指摘してきました。この中で、電気自動車(→そもそも電気を使うし、「環境に優しい」というイメージは大事なはず)を商売にしているテスラが何故ビットコイン?という点は不思議でした。
https://www.bis.org/speeches/sp180704a.htm
今回の件は、さまざまな批判も受けたので速やかに方針を変えた、ということだろうと思いますが、より広く、世界的に高まりつつあるグリーンや環境重視の世論と暗号資産市場との関係は、一つの注目点でしょうね。取締役会会長を別に立てる、ボードはマスクのTweetをよく監視指導するというSECとの取り決めは全くもって無きものとなっている。どういう理屈でそうなっているのか興味深い。
ここにきてビットコインの性質が変わったわけもあるまいし、これまで散々持ち上げてきた(少なくともそう思わせてきた)のにこの理由でいきなりビットコイン取りやめというのは、もはや時価総額世界トップ10に入る上場企業の経営者としては、自社はもとより様々な上場アセットの評価に影響が大きい、あまりに傍若無人に過ぎる言動だろう。ビットコインマイニングによる年間のエネルギー消費量は欧州中規模国の年間分に相当するとされます。マスク氏は今回の利用停止の理由に「石炭」依存を強調していますが、これは世界のビットコインマイニングの大部分が中国で行われているため。他のコメントにあるように当初からこうした指摘はあるので、批判が大きくなる前にやめとこうということなんでしょうね。声明ではビットコインの1%未満のエネルギー使用で済む別の仮想通貨にも着目しているとも触れていました。