グーグル、国際送金サービス開始 ウエスタンユニオンなどと提携
コメント
選択しているユーザー
シティバンクと協業しての預金口座サービスなど、Googleがデジタルテクノロジーを活用した金融領域(FinTech)に注力している。
日本は商業銀行サービス等、これまでは国内で内資が守られてきた領域についても、外資のテック企業に地位を奪われないように戦力を立てなければいけない。
考えられられるのは、
・規制を強めて外資の進出を抑制する
・国内の金融機関のデジタルサービス領域を成長させる
・国内のテック企業の金融サービスを成長させる
自動車やインフラも同様に、外資の進出を簡単に受け入れてはいけない領域における、日本の対応が試される。
注目のコメント
国際送金スタートアップの雄Wiseとレガシー国際送金の最大手ウェスタンユニオンの両方抑えて一気呵成にこの分野にGoogleが出てくるというのは流石のパワープレイ。GooglePayに実装との事だが具体的なUIや契約建付けはおそらくアグリゲータポジションになると想像。
とりあえずはアメリカからインドとフィリピンへの送金、とはいえこの2カ国が2大国際送金市場。
なおこの記事後半に出てくるペイパルのVenmoとかアリペイとかは主にドメウォレットにてこのグローバル送金の話には少なくとも短期直接にはあまり関係ない。日本だと国際送金をする機会があまりないかもしれませんが、新興国・先進国間では日常的な活動になります。国によっては手数料が高く、手続きも大変という国があるため、普段使っているサービスで実現できるニーズは大きいと思います。一気に200カ国でサービス開始とはさすがです。
あくまで米国のGooglePayユーザーがWiseやWestern Unionを通じて、ただシームレスに海外送金できるようになる。①をみるとユーザーは海外送金をしようとすると、Wiseを通じてかWestern Unionを通じてかを選べる模様(対応している国が違うので、両方選べる場合)。
国際送金の連携関係を調べたことがないが、古豪のWestern Unionと新興のWise(旧TransferWise)、両方と一気にGoogleがパートナーしたという点が特に気になる。何というか、GoogleがトヨタとTeslaの両方と一気に提携するとでもいうようなイメージ。
なぜ提携するのか?海老原さんがコメントされているように送金ニーズが大きいなかで、米国での顧客獲得コストをGoogleに委ねる方が経済性が良い?一方で、古豪と新興なわけで、それを一種プラットフォーム上で競争させるような座組でも提携をクローズしたGoogleの強さを感じる。②によるとWestern Unionは近年サードパーティプラットフォームやマーケットプレースに自社がこれまで培ってきた送金サービス・システムを提供していく戦略。Wiseなどが出てきてデジタル化待ったなしのなかで、入ってきた感じか。
①https://tcrn.ch/3fcWGOz
②https://ibsintelligence.com/western-union-and-wise-announce-integration-with-google-pay/