英、フカヒレ輸出入禁止=フォアグラも検討、「動物福祉」で
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記事にあるような残酷性のあるフカヒレ漁は既に多くの国や漁業団体で禁止されています。日本ではフカヒレの養殖もありますが、フカヒレ以外の身の部分の有効活用として、日本では普通の魚肉のように食用として流通したり、はんぺん製造に使われたり、肝油が取られたりしています。
一方で、残酷性があり持続可能ではないフカヒレ漁を続けている国があり、こういったフカヒレが輸出入で世界に出回っていることは事実。フカヒレへの需要と乱獲のせいで、絶滅の危機に瀕している種もあるということで、動物愛護だけでなく、生物多様性・環境問題にも関わっています。
動物を殺さずに生産できる持続可能なタンパク源として注目されている培養肉ですが、動物福祉的課題解決の視点からも活用できるはずです。実際に、細胞培養によるフォアグラ生産の研究が進んでいます。
また、ゼラチンや海藻由来成分で作られた人工フカヒレは既に一般に販売されています。
ファーやレザーと同様、テクノロジーの力での解決に、期待がかかっている分野です。フォアグラはNY市やカリフォルニア州でも提供が禁止されています。英国での消費量が大きいとは思えませんが、本国フランスの生産者にとっては数字以上のインパクトがありそう。いずれフランス以外では中国や日本などでしか食べられない食材になったりして。
「かつてはフカヒレやフォアグラを食用にしていた」と言われる時代が来るのかもしれない。それらに代わる、あるいはそれらをしのぐ美味しい食材が発見され、新しい料理が生まれてくるのを、むしろ楽しみにしたい。