【3分解説】4.9兆円の利益。孫正義は何に「成功」したのか
コメント
選択しているユーザー
SVF1:当第4四半期にAUTO1、Coupang、Viewの3社が上場し、当期の累計上場社数は6社に。当期末に保有する全投資先81社のうち、11社が上場済み
SVF2:当第4四半期にQualtricsが上場。当期末に保有する全投資先44社のうち、3社が上場済み
SVF1は当期末ベースで約13%が上場。この打率、それもCoupangのような規模の大きい上場もあったことを考えると、この辺りの投資の目利きもすごいと思います。
注目のコメント
タイトルの孫さんは今回何に成功したのか
それにストレートに答えるとすれば、コロナDXブーム+過剰流動性によるテックセクタードリブン米国株高の波に、世界の誰よりも上手く乗り、NAVつまり純資産を26兆円とYoYで+20%、4.4兆円と他の誰よりも多く増やした事、というのがフェアな回答だと思う。
そのNAVの構成が過去2年のIPOブームによりアリババを除くほとんどが未上場企業の当該決算期末時点における株価に基づく持分評価額だった昨年までとは異なり、多くが上場企業のそれとなった。その分、短期株価のボラは上がっている、が少なくとも未上場株式という閉じられた少数株主による値付けから、一般市場参加者多数によるそれという性質に変わった点は健全になったと言えるかもしれない。
なお本稿にもある、ファンドビジネスが1号から挫折したことで、今はプリンシパル投資を行う会社となってしまったことは本質的に重要。この二つはビジネスのネイチャーも収益構造もまるっきり別物である。この点はどう転ぶにせよ長期的には過小評価できないポイントだろう。
弩級の業績の一方で、デリバティブ損失が0.5兆円も出ている。それを誰にも気づかせないほど本業絶好調なのが孫さんらしい。
がその本業も、昨日アメリカCPIショックで株は全面安だが、今後割高なテックセクター中心に2割程度調整が入ってもおかしくないが、2割落ちると単純計算5兆円ほど赤字となる、そういう類の利益である。素晴らしい。今年こそはちゃんと法人税払ってくれますよね?
https://news.yahoo.co.jp/articles/0ad3d32b842d8442a082a471b75e8dd54534a672SBGにとって「これからは1兆、2兆の利益も損失もニューノーマル」と孫会長が言っていましたが、スケールの拡大で中身を把握するのはより難しくなっています。
投資家の立場で考えると、企業数200社以上のテック株ファンドだと思って投資するしかないのかもしれません。
過去の経緯を見ると、こうした好調な時期に大勝負に出てきたので、今後の展開が楽しみです。