【直撃】時代の必然。「アイデンティティ」という巨大ビジネス
コメント
選択しているユーザー
テクノロジーが移行する時代、ニーズも変わる。
勉強になりました。
私は「認証」をビジネスにするなんて考えもしませんでした。
クライアントサーバー時代、「認証」といえば、MicrosoftのActive Directory。Windowsの認証を使って、社内アプリケーションへログインするものです。
複数のシステムで1つのIDを使いたい場合、大量のIDデータベースをコピーしてシステム構築してました。
だから、コピーに時間がかかり、パスワードを変えるとシステム反映に数時間かかることもありました。
正直、認証のシステム構築はめんどくさいので、遠ざかりたい領域。
ウェブの時代は、いつのまにかgmail,facebook,twitterの認証が増えていきます。
そんな認証をビジネスにするなんて、思いもよりません。
そんな中で、マルチクラウドでベンダーロックされたくない顧客の潜在ニーズを捉え、投資していく。
PeopleSoft、Salesforceで顧客の最前線にいたトッド・マッキノンさんだからできたOktaでしょう。
Oktaのゴールは標準化。
セキュリティや使いやすさ、コンプライアンスなど考えることをすべて標準化したい、とのこと。
どれもエンジニアが遠ざかりたい領域です。
そして、ニーズが変わり続ける領域でもあります。
確かにビジネスチャンスがありそう。
注目のコメント
トッドさんは、Salesforceでの要職を辞めて、ゼロから起業するとき、いかに成功のチャンスがあって、リスクをヘッジしているかを、奥さんにプレゼンテーションで説明したそうです。
そこまでロジカルに未来を捉えているだけあって、クラウド時代に絶対に必要となる「盲点」をきちんと予見していたことが、インタビューからも伺えて大変興味深かったです。
SaaS文脈だけでなくても、デジタル時代のアイデンティティは今後ますます重要性が高まるのは間違いなさそうです。SSOやID,PW管理が行えるサービス領域はIDaaS「Identity as a Service」と呼ばれ、国内ではHENNGEがトッププレイヤーの1社です。
SaaSの本格普及を迎える中で、メタップスといった企業のIDaaS領域参入や、イエソドなどのスタートアップも加わるなど、日本でも盛り上がりが見られる分野です。シングルサインオンはワークフォースにとっても、カスタマーにとってもユーザーフレンドリー。オンラインで色々なものにアクセスするのですが、IDとPWを変えているので、手間がかかって仕方ない。この生産性のない苦行からはやく逃れたいと思います。中立的なOktaは便利ですね。