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台湾統一が、中国共産党の統治の正統性に関わる以上、中国が台湾統一を諦めることはありません。ただ、鄧小平氏は、米国の対中政策や対台湾政策によって、柔軟に台湾に対する態度を変えていました。1978年に米国が中国との国交樹立に動き始めると、鄧小平氏は台湾に対する態度を軟化させ、台湾の「解放」という言葉の使用をやめ、問題の「解決」と言うようになりました。解決の時期も、目標を定めつつ、難しければさらに遠い将来になるという逃げ道を作っていました。
しかし、習近平氏は、より原理主義的になっています。2019年1月2日、『台湾同胞に告げる書』発表40周年記念大会における講話の中で、「領土の統一は、中華民族の偉大な復興の必然の要求である」と言ってしまいました。台湾を統一しなければ、中国共産党が掲げる中華民族の偉大な復興は成し遂げられないのです。中国は、いつまでも待っていられないということになります。
香港の民主派弾圧を見て、中国共産党も「一国二制度」も台湾では信用が失墜しました。中国のオウンゴールです。だからと言って、米国が軍事介入する可能性がある限り、台湾武力侵攻は危険過ぎて選択肢になりません。中国も手詰まり感を感じているでしょう。
手詰まりだからこそ、種々の圧力をかけて台湾を屈服させようとしますが、これがまた、台湾の反発を買い、欧米各国の台湾支持を強めています。中国国民の手前、台湾に強い姿勢を示さざるを得なくしたのも中国自身です。そして、強硬に国際社会から台湾を排除しようとすれば、かえって中国に対する信頼を失うことになるかもしれません。