日本に「ワクチン供給網強化」が何より必要な訳
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ワクチン・サプライチェーンの強靭化を急げ、というテーマで東洋経済オンラインに寄稿しました。イスラエルはワクチン接種完了しコロナ終息かと言えば、ぜんぜんそんなことはありません。イスラエルのワクチン接種証明アプリ「グリーン・パス」の証明には有効期限があり、6か月です。ワクチンの予防効果がいつまで続くかわからないので、ワクチンは2回打って終わりでなく、3回目接種も、その後の毎年接種も必要になりそうです。欧州の輸出規制がボトルネックでしたが、今月から日本へのワクチン空輸はどんどん進み、1日100万回接種も日本の現場力でなんとか達成できるかもしれません。しかしワクチンが効きにくい変異株は今後も出てくるでしょうし、3回目接種について再び供給確保に苦しむかもしれない。したがって、ワクチン接種を加速化するのみならず、ワクチン・サプライチェーンにどのような脅威があってもすぐ復元できるよう、レジリエント(強靭)なサプライチェーンが必要です。ファイザー社などmRNAワクチンについてはコールドチェーンも課題。ラストワンマイルまで届けきるサプライチェーンと、新鮮な魚でも鮮度を落とさず届けるコールドチェーンは本来、日本が得意な分野。日本はすでにコールドチェーンについて、すでに中低所得国への機材供与をはじめています。日本、そして世界での強靭なワクチン・サプライチェーン構築がパンデミックの終わり、そして「移動の自由」の確保のために必要だ、との文章です。ご高覧いただければ幸いです。
イスラエルは早くから首相がファイザーCEOと協議するなどしてワクチンのオペレーションを整え、イギリスもアメリカも戦略的に動いた。
これに対する日本の遅れを政府の失策ととらえるむきも多いが、感染者数ばかり報じて、ワクチンや病床の確保やこれら海外の戦略に関心の薄かったメディアの責任も重い。新型コロナワクチンの効力が半年や1年だとすると継続的に摂取する必要がありますね。
記事とは無関係ですが、あらゆるコロナウイルスに効く万能ワクチンが実現すればインフルエンザ予防接種は不要となり、変わりに定期的に万能ワクチンを接種するということになるかもしれませんね。