海運からみた景気 温暖化・米中対立、リスク
日本経済新聞
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主要国の船主団体などが構成する国際海運会議所(International Chamber of Shipping)のガイ・プラッテン事務局長のインタビュー記事.穏当な見方がまとまっていて,海運業界はこんな感じで景気を見ているんだよ,というのがまとまっています.
運賃とスペースがやはり注目され気味ですが,海運業にとって今後の懸念材料として環境対策です.まだ本格的な代替案が決まっていない中でそう長くはないタイムリミットが設定されてしまっていますので,コスト面でも相当の圧迫要因になるでしょう.
あとは船員さんの問題にも言及されております.あまり一般紙では出てきませんが,コロナ禍における船員交代の問題はかなり大きい問題です.世界で170万人いる船員さんは,半分が途上国出身のため,ワクチンが回ってくるまで時間もかかります.ですのでWHOなどと協力して各国に優先接種を呼びかけているとのことです.物流が大きく混乱している中なので、flexportなどの物流テクノロジー企業の評価額が水面下で上がっていたりするのでしょうか?
株価のような表に出てはいない指標でもコロナ禍で大きく変化したものはありそうだなと実感しました。運賃の高騰で海運会社の株価はうなぎ登りです。どうも脱炭素が供給制約になっているようです。過当競争よりは業界として良いと見ている感がありますね。