【超図解】GAFAの次を担う、「最強SaaS企業」の全貌
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クラウドベースのSaaS(もしくはXaaS)は、特定のテクノロジーをさす用語から始まりビジネスモデルのスタンダードになり、はてはある種の価値観や思想にまでなっていくのかもしれませんね。インターネットの四半世紀の進化がそうであったように。
顧客に継続的に価値を届けるアーキテクチャを前提とし、継続的な価値提供を示す指標を経営上のセンターピンにおく。組織もそうした継続的価値を前提にしたプロダクトやセールスのつくり方をしていく。指標や組織が変わると、やはり考え方も変わっていきます。AdobeやMicrosoftがそうであったように。
B向けのSaaSを自社の生業としていなくても、そうしたサービスを利用する側として、zoomやAtlassian(Confluence)はもちろん、DataDog(サーバー監視&分析)やOkta(IDaaS=ID管理)といったサービスに普通に触れる機会が増えてきました。
C向けのエコシステムをつくったAppleのAppStore(ユーザーアプリのマーケットプレイスストア)と同様、B向けのエコシステムをSalesforceのAppExchange(ビジネスアプリのクラウドマーケットプレイス)のようなサービスがつくっていくかもしれませんね。
B向けなので一般にはなかなか見えにくいですが、いずれにせよ、巨視的に見てここから10年でさらなる地殻変動を起こしていくことは間違いないでしょうね。注目の特集です3兆、5兆、10兆…。
孫さんじゃありませんが、改めて起業から5〜10年の企業たちが、本当に次々と時価総額を大台に乗せているを見て、感覚が狂いそうになります笑。日本だと、2000年以降の創業でも、この規模に達している企業はないので…。
これら爆進中のSaaS企業は、昨年異常値ともいえる株価成長を叩き出し続けた後、今年は少し調整的な局面もありますが、テクノロジーとしては、この10年を象徴する一つのトレンドであるのは間違ありません。
去年からノーコード、クリエイターエコノミーと特集をやってきて、そこともつながるのですが、個人的に感じるのは、GAFA的な、自らが主役なテクノロジー企業より、個人や企業がデジタルで圧倒的に成功するのを裏からサポートする新たなB2Bモデル(顧客が稼いだときだけ、自分達も稼ぐ)が隆盛しているのがすごく面白いし、ある意味では、カウンター的だと感じています。
サブスク後の流れなど、日本ではそれほど報じられていないトレンドも含めて、デザイナーの堤さんのイラストで超絶図解していますので、ぜひご覧くださいませ。SaaSのインパクトが分かるよい記事ですね。「個人情報」という補助線を引くと、また見える景色が変わります。米国には、国レベルでは個人情報保護法がありません。米国発のモデルでグローバル市場を塗りつぶすのは難しくなってきています。
その代表的な動きが、2018年から運用が開始された欧州のGDPRです。当初は、米国企業の攻勢に対する時間稼ぎ、と揶揄する声が欧州内でもありました。ただ、ここにきて記事の第1世代に相当するサービスとしてGAIA-Xなどの開発・運用が進んでいます。欧州発のプライベートクラウドも伸びています。
個人情報では、日本は米国と欧州の間にありますが、どのように進展するのでしょうか。気になるのは、個人情報保護のルールが厳格な行政、医療、教育などの分野です。欧州のような代替案がないままルールだけが先行すると、10年の遅れが、20年に拡大します。