大気中のCO2直接回収技術を2兆円基金で支援へ 政府
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大気から直接、二酸化炭素を分離・回収する技術は「DAC」と呼ばれるそう。
今回支援されることがわかったのは、「DAC」だそうです。
ご参照
国立研究開発法人科学技術振興機構 低炭素社会戦略センター
【二酸化炭素の Direct Air Capture(DAC)法のコストと評価】
https://www.jst.go.jp/lcs/pdf/fy2019-pp-07.pdf
注目のコメント
DACとCCSは混同されがちですが別物です。
CCSはCO2を発電所などの排煙から回収し地中貯留する技術ですが、DACはCO2濃度の低い(約0.04%)大気からCO2を回収するものです。
濃度が低い分、CCSに比べると熱力学的な効率には劣るでしょうが、DAC にはCCSにないメリットがあると言われています。例えば発電所や工場の近くにつくる必要がないので、貯留しやすい場所を選んで立地できます。また、発電所の操業を変更する必要もありません。
再エネと比べても、再エネは土地利用や他の権益との競合が様々発生するのに対し、DACはそのようなことがほとんどなく、利害関係の調整は再エネほど困難ではありません。
ただ、DAC自体はどこでもできますが、日本は貯留の適地が乏しいので、実施地は海外が想定されます。技術開発を進めて世界に打ち出すためにも、実用化可能な国との協力関係の構築が肝要と思います。
にしても、カーボンリサイクル技術は色々あってややこしいですね。こんなレポートがあるのでご参考に…
資源エネルギー庁「カーボンリサイクル技術事例集」
https://www.enecho.meti.go.jp/category/others/carbon_recycling/tech_casebook/技術的にどれだけ可能性があるのかは分からないですが、こういう分野に大きな金が回るようになるのは、無理矢理にでもカーボンニュートラルの目標を掲げたからで、見込みもない目標を無責任に掲げて、という批判もありますが、やはり必要は発明の母なので、野心的な目標を掲げるというのは大事なことと思います
下記のIHIの技術等が有力なのでしょうか。
● IHIが100%濃度のCO2を大気から回収に成功、植物工場で活用へ
https://newspicks.com/news/5613862/?utm_campaign=np_urlshare&invoker=np_urlshare_uid1881256&utm_source=newspicks&utm_medium=urlshare