【3分解説】ANAとJALは「過去最大の赤字」から復活できるか
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記事冒頭の
<<日本の2大エアラインは、どう生き残るつもりなのか。
に惹かれて読みました。JALとANAどちらも貨物事業で大幅な増収を実現したものの、これは巣ごもり需要によって海上運送で抱えきれない分が航空側に流れてきたからとのこと。ネガティブな表現かもしれませんが、その場しのぎな収益でしかありません。「生き残る方法」について最後JALの赤坂社長がコメントされていますが、その内容も「収束を待つのみ」でした。記事全文を読んで、これがコロナショックにより打撃を受けている企業の現状であり、心の底から溢れる不安であると受け取りました。
注目のコメント
コメントの補足を。
通常であれば、航空輸送とコンテナ輸送との間の選択は、時間と費用のトレードオフです。スマホなど小さくて金額の高いもの、ボージョレ・ヌーボーのようにある時間に間に合わなければならないもの、発売直後のゲーム機など欠品を避けなければならないもの、などが飛行機で運ばれることになります。それ以外は出来るだけ費用の低い海上輸送ができないか、模索されます。
ただ、現在はコンテナ輸送のスペースを取るのも難しいため、航空輸送の需要が増えています。特別な時期といえます。これが、コロナ禍が過ぎたときに航空輸送に定着するとは考えにくいです。
コロナ禍が明ければ、港湾労働者やドライバーや受荷主などの勤務状況も平時に戻ります。コンテナ輸送の回転が戻ることでコンテナ輸送も正常化に向かうはずです。その暁には、いまコンテナ輸送から流れている航空貨物への需要は落ち着くだろう、ということです。オンラインミーティングの有用性が立証された今、旅客事業のビジネス需要はこれまでほどには戻らない。
とすれば、旅客事業以外をどう伸ばすかだが、これまである程度完成されたビジネスモデルだっただけに、人材含めてその準備は整っていなかったのではないか?
彼らが持っている膨大な顧客資産に対し、どれだけ顧客価値の高いサービス提供できるか。
全くの新規事業創出がお題であり、これまでにない企画力と構想力が求められる。