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大相撲夏場所2年ぶり「4大関」 横綱不在、優勝争いは責務 

 大相撲夏場所は9日に東京都墨田区の両国国技館で始まる。照ノ富士が大関に復帰し、令和元年名古屋場所以来の「4大関」場所となる。一人横綱の白鵬が休場し、出場最上位の大関陣が優勝争いに絡むことはもはや責務だ。東京場所の責任者を務める尾車事業部長(元大関琴風)は「どの大関も横綱を狙える大関だと思う。『俺たちの中から優勝しなきゃだめなんだ』と目標を立てて臨んでもらいたい」とハッパをかける。

 連覇への期待が高まる照ノ富士は、古傷を抱える膝の状態が気がかりだ。合同稽古には参加せず、所属部屋で非公開で調整してきた。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「稽古はあまりできていない。膝の調子があまり良くない」と明かす。不安を抱えながら初日の土俵に上がる。

 対照的に好調なのは朝乃山。合同稽古では正代と大関同士で計30番取り、22勝8敗と圧倒した。自己最高の13勝以上を目標に掲げ、「しっかり自信を持っていきたい。求められるのは優勝」と言葉に力がある。

 かど番の正代は合同稽古ですぐに息が上がるなど精彩を欠いた。貴景勝は番付発表後に報道陣の取材に応じておらず、状態は未知数なところがある。

 令和に入ってからの11場所で平幕優勝が4度あったのに対し、大関の優勝は貴景勝の1度しかない。尾車部長は「4大関がそろって出てきて平幕がトップを走ることになると…。お客さんに『番付って何なんだ』と思われないように」と奮起に期待する。4大関が千秋楽まで賜杯を奪い合う展開が理想的だ。(浜田慎太郎)

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