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東京の池袋近くの出身である自分が、29歳の時に初めて東京を離れ、大学教員として長崎大学に赴任しました。その時に、今まで自分は池袋みたいなものが日本だと思っていたのですが、全然違う日常で、正直本当に衝撃でした。のんびりとしているし、食べ物はおいしいし、みんな親切だし、とてもいいところだったけれど、明らかに高齢化は進んでいて、街が全然変化していかないのです。
でも、これが東京以外の日本の、つまり、日本マジョリティの姿なのだなと思い、いかに自分が世間が狭かったかを痛感したのです。
しかし、考えてみると、こうした高齢化や地方の衰退同様、日本の大手企業・中小企業も徐々に衰退の道をたどっているところがたくさんあります。数字としては伸びているけれど、組織がなんだかゴタゴタしてきたな、というスタートアップもあるでしょう。
一日の変化量は大きくなくても、徐々に悪化していく組織の衰退の問題、これを組織の「慢性疾患」と僕は二冊目の『組織が変わる』で表現しました。
慢性疾患は、一発の治療(施策)で治るようなものではなく、放置すれば確実に悪化するけれど、日々の変化量が少なく、そもそも危機感を持ちにくいたぐいの問題です。
この組織の慢性疾患に対しては、いかに、日常の変革を積み重ねていくか(セルフケアができるか)が大事だと思うのです。そのための方法が対話であり、対話の方法として2on2の開発をしました。
僕にとって、この2on2に至る過程というのは、研究者として駆け出しの頃に目にした問題意識ともつながったものだったのだなあと、書きながら感じています。