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福祉国家として有名なスエーデンは80歳を超えた人たちに積極的な治癒を施さないと聞き及びます。人生そのものを生きる権利とするなら、権利をほぼ使い終えた高齢者に多額の医療費を支出して、これから子を産み育て社会に貢献する現役世代を貧しくして良いとは思えないからでしょう。我が国ではとても許されない考え方ですが、現役世界が負担する保険料を高齢者に回す仕組みの是非は一考の余地があるように感じます。生活保護対象等でない限り低所得の現役世代も3割を自己負担する以上、高齢者も所得制限なしで原則的に同じ扱いとすべきかも。自分が若けりゃ言い難いことですが、今回の改定で負担が増す側に近いのでご容赦を f^^;
確かに、1回の通院で3,000円支払っている方は、2割負担で6,000円になります(非高齢者は3割負担です)。20,000円支払っている方(保険適用前20万円の治療内容で、ここまでに該当する方は高齢者でも多くありません)は、40,000円の自己負担が必要になり負担増を苦痛に感じるとは思いますが、増加する医療費抑制の次のターゲットとしては、それでも妥当だと思います。
その後、コロナ禍の中で、重症化比率が高い高齢者の医療に焦点が当たり、当時よりもコメント欄を読むと高齢者によりシビアになっていると感じます。
私は、その後、日本と似ている高齢者を尊重する文化を持つ韓国の医療制度はどうなっているのだろうか?とネットで調べてみました。
調べた記事よると、韓国では一律3割負担で、高齢者だからと言って自己負担率を優遇することはしていないそうです。
ただ、私が注目したのは、それよりも、「大学病院などの高度医療をメインとする大病院の場合には、自己負担比率は上がります。それは5割、場合によっては6割になります。」という記載です。
確かに、韓国ドラマで医療ドラマを良く見ていますが、大学病院のような高度医療を受ける際に、良く患者の家族が、「手術代を出すことは出来ないので、諦めます」とか「お金がない人のためにお金を出してくれる基金のようなものを使えないか病院(たいていの場合非営利財団法人としてそういう基金を運営しているところがあるようです)でも確認します」というセリフが聞かれます。
日本では点数制度で医師の技術により医療の値段に差をつけていませんが、難しい治療が出来る高度な技術に対して高い報酬を払うのは、ある意味あたり前なことだと思います。
高齢者の医療費負担率を上げることには日本医師会が反対をしています。日本医師会の方針としては、医師に対する診療報酬は平等であるべきという精神のようですが、そもそもそれ自体が、医師の競争を削ぎ、いびつな医療体制を生む根源の一つになっています。
この辺りにも本来はもっと大胆にメスを入れる必要があるのかもしれないと、韓国の実情を知り感じました。