平均寿命は長いのに…「健康寿命」が残念すぎる日本人が知らない「5つのM」
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GWで先週はお休みとなっていましたが、今週からミモレの連載が再開しました。
今週の記事1本目では、米国老年医学会が提唱する「5つのM」をご紹介します。
上手に歳を重ねていく上で大切な考え方ですので、この「5つのM」ぜひ覚えておいてください。5つのM、学びました。確かに単なる寿命ではなく、健康寿命に気を配りたいですね。今の時だからこそ、健康に意識を向けなくてはと思う今日この頃です。
身近には祖母が90を超えていますが、ゆっくりですが毎日よく歩き、よく勉強し、デジタルツールに足を踏み入れ、切磋琢磨習い事に集中しています。
海外に行くわけでもないけれども、語学をよく勉強し、何カ国もゆっくりゆっくり学び、楽器をひいて、絵を描いて…と私が見ていてもすごいなと感じます。
オンラインの先生と話すとリモートですから当たり前ですが、日本にあの人いないんだって!と普通に驚いている姿が可愛くもありますが。
いきがい、精神の持ち方、今のコロナ禍を悲しむだけではなく、その空間の中でも日々勉強している姿に、都度学びます。健康寿命を伸ばすのが大切だという事に全く異論はありませんが、そもそも読者が健康寿命についてきちんと理解している人ばかりではないと思うので補足します。
我が国における現行の健康寿命は、国民生活基礎調査において「あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響はありますか」に対する「ない」の回答を制限なしと定め、性・年齢階級別の日常生活に制限のないものの割合を用いて算出しています。(2016年時点で男性72.14歳、女性74.79歳)
なお欧米主要国も概ね同様の方法で算出しているので、指標としては国際的な標準に適っているとされています。
一方、あくまで自己申告による回答のため、客観性、妥当性、再現性、KPIとしての適切性など様々な面で課題が指摘されています。
また、補完的な指標として「要介護2以上になるまでの期間」の平均も算出されており、2016年時点で男性79.47歳、女性83.84歳とされ、同時期の平均寿命(男性80.98歳、女性87.14歳)との差は1~4歳程度となります。
いずれの指標も適切な解釈や利用方法に基づいて活用することが肝要です。
そして、年を重ねて介護が必要となったとしても、それを「生かされてる」などとネガティブに括る一部の意見には同意しかねます。
残された機能を引き出し、その人らしい人生を全う出来るように支援するのが社会保障のあり方だと考えます。
参考:健康寿命のあり方に関する有識者研究会報告書
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000495323.pdf