【熟読】ビジネスパーソンが知っておきたい「哲学の話」
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「脳の外」は拡張されているのに脳内は7万年前とそのままであれば、どんどんズレていくのは仕方ないなと思う。今の私たちが1日で入ってくる情報量(文字数だったかもしれない)は、江戸時代に生きた人の1年分と同じと聞いたことがあるが、情報処理が多すぎて効率よく正しさに注目しがちになり、大事なこと・本質まで考えられなくなっていると思う。
こういう状況下、哲学は大事なことが何かを考え直すヒントを私たちに提供してくれるのだと思った。私自身は(臨床)心理学を一応メインで学んだけれども、相手のことを理解するための軸が定まったことで、自分自身落ち着いて話を聞けるようになった(特に仕事で)。最近は、Newspicksや読書、仕事以外でいろんな人と交流するようになったことで、いろんな領域から学ぶようになり、自分の生き方や考える軸が広がったと実感している。
『世界は贈与でできている』はAudibleで聞いたことのある本。「贈与」という視点が自分にとっては新鮮だったので、もう一度読み(聞き)直したくなった。
注目のコメント
哲学という営みは、人類史においてインフラのような存在であった。
哲学は、あったらうれしいものではなく、無かったら困るものなのです。
なぜなら、僕らの脳は「ズレ」ているからです。
環境と調和する動物たち。それに対して人間は、環境(=文明)を自ら変更するようになってしまった。脳は器質的には数万年前から大きく変わらないにもかかわらず。
人間は環境との調和から「はぐれてしまった存在」なのです。
はぐれ者であるがゆえに、僕らは哲学を必要とした。
そんなお話をしました。
ちなみに、『世界は贈与でできている』の担当編集者さん「これまでで一番のインタビューだ」と言っていました。笑
みなさま、よろしければぜひお読みください。脳はすでにキャパシティを超えているため、時代のスピードに対応できなくなっている。自分で考えなくなった人が多いのはそのため。なるほど、そういう面はありますね。
なぜ、という疑問や好奇心を持つことを忘れてしまっています。赤ちゃんや子供にかえってなぜを追求する習慣づけが必要ですね。
子どもはみんな哲学者です。大人はその解を押し付けるのではなく、見つける方法をしっかりと教えることが大事です。"人間が苦悩するのは当然なんです。文明という「環境」と僕らの身体である「脳」が根本的にズレているのです。僕らの脳は7万年くらい変わっていないということです。"
人間には認知能力の限界がありますが、それが原因で悩むというより、悩まずに判断する能力を獲得しています。それが「認知科学」で明らかになった、認知バイアスです。(バイアスとしてデメリットが強調されがちですが、本来は認知コストを下げるメリットがあります)
哲学は歴史とセットで学ぶことを推奨されてますが、そこに認知科学も加えたいです。哲学は、「過去」の偉人による人間性の探究であり歴史と相性が良いですが、「現在」の賢人による人間性の探究である認知科学と比較すると、より視野が広まるかと。