インドからの入国、検査と待機日数増を検討 変異株猛威
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遅いのもそうですが、対策の連動が必要だとは思いました。4月28日に政府がインドを変異ウィルスの流行国に指定しました。その発表を受け、多くの企業が駐在員の帰国を決定しました。先週末の飛行機で、それなりの数の日本人が帰国しているんですよね。で、これは、政府の発表が少なからず影響しています。
つまり、アナウンスメントとその対策が連動していなかったんですよね。だから、後手後手に回ってると言われる。
注目のコメント
記事本文の日本の措置という話題からは逸れますが、インドは今年の年初頃は、感染者がいったんピークアウトする傾向がありましたので、インド産ワクチンをアジア、中東、アフリカ、中南米の新興国に無償提供をするワクチン外交「ワクチンフレンドシップ」を展開していました。2月にクーデターが起こったミャンマーは、まさにその前週あたりにインド産ワクチンが到着し、コロナ対策の道筋に光が見えたころでした。ブータンなど人口の少ない国は、無償提供のインドワクチンの接種で接種率が大幅に上がりました。しかし、インドは今後、国内に集中せざるを得なさそうです。その代わりに中国製とロシア製のワクチンの輸入が増える傾向が出てきています。
ロシアと中国のワクチン外交についていくつか興味深い記事が出ています。
https://www.economist.com/graphic-detail/2021/04/29/vaccine-diplomacy-boosts-russias-and-chinas-global-standing
https://www.nbcnews.com/news/world/russia-china-are-beating-u-s-vaccine-diplomacy-experts-say-n1262742
https://www.worldpoliticsreview.com/articles/29500/beyond-china-and-russia-vaccine-diplomacy-is-an-increasingly-crowded-field課題発生から検討開始、検討から発表、発表から実施、それぞれのステップに時間が掛かって、その間に手遅れになったり別の課題に変異したり。コロナ禍で何度も見てるプロセスを、また見せられてる既視感。
インドの高額紙幣廃止やシンガポールのコロナ対策を経験した身としては、現場は大混乱だけど目的は達してるわけで、中長期的にはその方が政府や政権への信頼は高まる気がする。即断即決即実施。入国時の対策強化ではない、入国そのものの禁止、それが各国スタンダードです。ただし自国民のみは厳重な隔離政策を施した上で受け入れる。それすら禁止を発表し議論を巻き起こしてるオセアニア2カ国のような国すらある。
時すでに遅しでしょう。既に大量に入り込んでしまっています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_18434.html
戦争の反省に立ち謙抑的法体系を護持するというエクスキュースの下にひたすら忖度、決定回避、責任回避が骨の髄まで染み込んだ結果の、ウィルス相手の大戦敗北が哀しいかな決定しつつあるのでしょう。