ウッドショックって何? - ヒロ
コメント
注目のコメント
ウッドショックの波は日本の反対側ブラジルにも及んでいます。ただブラジルにとってはポジティブ要因で、前年比で3割ほど輸出が増えています。特に集成材の輸出増加が8割近い伸びです。
記事にあるように北米や中国で住宅建築が急増しているため、木材の需要が急増、価格も急騰しており、ブラジルのような木材にまだ少し余裕がある国からの輸出が増えています。それは木製家具も同じで、北米、中国向けの輸出の伸びが前年比で倍以上となっています。
元々ブラジルは北部のアマゾン川流域、及び南部のドイツ、ポーランド系移民の街以外ほぼ木造の建築がないため、住宅建築に木材が大量に消費されるということがないというのもこの供給を支えていると言えるでしょう。
とはいえ、世界的に木材利用が進む傾向はブラジルも然りで、構造材に木材が使用されることはまだ稀ですが、装飾材や内装材に使用されるケースは年々増えて来ています。
この世界的な傾向がアマゾンの密林不法伐採に拍車をかけないことを祈るばかりです。需要もあるが、消費材が供給されずそれにより労働力が宙にうく。6月から7月には崖が来そうというのが我々の現在の意識。現在受注している公共や民間の設定価格はそのままに仕入れ金額の転嫁は難しいでしょうし。いかんせんインフレ値が上がって価格高騰だけの話ではありません。工事は全て連結されて完工して初めて生産なので一部が止まるなら前も後ろも止まる。止まると付帯する営業にも派生するので負のスパイラルの予感はします。
震災後の時のように代替が追い付いて一時的な事で止まればよいのですが。
落とし所が、地産地消木材や林業への投資と輸入材の価格高騰とのバランスが取れる辺りから予測される住宅の価格帯とすれば、ランディングポイントも消費者に受け入れられるのもしばらくかかるのでは?