沖縄・奄美が梅雨入り いずれも平年より早い
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梅雨前線は、太平洋の高気圧からの湿った空気と、大陸の高気圧からの乾いた空気がぶつかるところに発生する前線です。今年は特に太平洋の高気圧がすでに安定して見え始めており、これが平年比で早い梅雨入りをもたらしているものと思われます。ちなみに沖縄で最も梅雨入りが早かったのは1980年の4月20日で、梅雨明けも平年から10日ほど早かったのですが、その年の九州や本州の梅雨入りや梅雨明けは平年並みのタイミングとなりました。
今年については直近の冬シーズンにラニーニャとなっていましたが、現在は中立の状態に向かっており、今年の夏から冬にかけてはエルニーニョにもならない、中立の状態を維持する見込みとなっています。またインド洋についても、この夏シーズンにかけては中立の状態を維持しそうな状態となっていますから、昨年のようにインド洋からの影響を大きく受けるということもなさそうです。
5月中旬以降にはフィリピン沖で熱帯低気圧がまた発生することを示唆する数値演算も出ており、この低気圧の動向次第では前線の位置も影響を受けてくる見込みです。