ホンダの新展開でサプライヤーが発奮する必然
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自工会として政策に強く提言しているなかで、自工会副会長を出しているHondaがこの段階で自工会の主張と異なる政策を出すことはHondaらしい思い切った行動。Hondaはもともとそういったカルチャーの会社だった。2000年ころから急にお偉くなって(大人になった?)なんか忖度が増えていたが、Hondaはこれでいいと思う。
Hondaは頭のてっぺん(二輪)、身体(四輪)、つま先(汎用)まですべてがエンジンの会社。脱エンジンとはその様な構造を完全転換するという「第二の創業」に等しい。覚悟の想いを社内外に向けて発信したのがこの会見だ。様々なCASE領域で出遅れているだけに、誰よりもその覚悟を示す必要性がHondaにはある。
安っぽい理想主義の夢想家に終わるか、新たなHondaの礎を築き上げる歴史的な経営者となるのか、今から楽しみである。
豊田章男自工会会長がお怒りか?そんな低俗な詮索するような人物ではないだろう。大所高所からHondaの決意にエールを送るはずだ。車種として電気自動車(BEV)に注目する動きと、エネルギー戦略のなかでのバランスをとる動きは常にありながら、周期的に盛り上がりが変化してきました。
近年は環境規制をけん引する欧州でもLCAベースでの評価に関する議論が始まっており、マツダも内燃機関とBEVのライフサイクルCO2について試算するなど、トヨタが示した方針のように車種としてBEV一辺倒にならないような考え方がみられます(①)。
このタイミングでというのは、ホンダらしさを感じるとともに、業界のけん引役としてまだいずれの可能性も追求しなければならない、ということも感じられます。なお、先日はBMWとFordが全固体電池のSolid Powerへの出資を拡大したとの報道もありました(②)。
①https://www.mazda.com/ja/csr/environment/lca/
②https://newspicks.com/news/5818578本田宗一郎がいる1960年代から、トヨタとは一線を画し続けたことがホンダの原動力であった。
CVCC搭載のシビックも、アメリカのマスキー法に対応し、日本では対応不可と業界から反対された環境性能をクリアすべく開発され、市場価値を大きく高めた。
自工会の中で、いい意味で切磋琢磨していただきたい。