イエレン米財務長官の発言に市場動揺-金利上昇の可能性に言及
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今年の米経済成長率見通しは拡張財政もあって5~6パーセント、インフレ率は2パーセント近傍。これで名目金利が下がる方が不思議という話をイエレン風に言っただけで、非線形に物価が上がるような話までは意図していないです。
しかし、聞かれたから答えただけなんでしょうが、あまり財務長官が金利について発言する機会はない方が良いように思います。唐鎌さんが指摘されたように、FRBがイエレン氏の「院政」みたいになってしまうことは適切ではありません。
その上で内容自体は適切で、先般セルフピックした拙稿でも指摘しましたが、米国経済の予想以上の回復に即してテーパリングを前倒しするのであれば、利上げ開始もそれに沿って前倒しした方が、長期金利もむしろ安定する可能性があります。
その意味でも、6月のSEPとドットチャートは一段と重要になってきましたし、特に後者については、前回(3月)からあまり急激に変化するようだと、その位置付けや意義に関する議論を再燃させる可能性があります。