子どもの数、40年連続減少 1493万人、コロナも影響か
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今では決して正当化されず性差別と厳しく指弾されること必至でありますが、70年代前半の第2次ベビーブームのころまでの日本では「男性は家庭を持って一人前」、「女性の幸せは結婚して子供を持つこと」といった概念が家庭でも世間でもかなり普通に青少年に吹き込まれていたと記憶しています。現に私が就職した当時の某銀行では、独身者は支店長になれないとの不文律があったそう。家庭を持たない人間は信用できないというわけです。
幸い今ではそうしたことが無くなって、まだまだ不十分ながら女性の社会進出も進んでいます。子供の少なさの一端には日本社会と人々の意識の正しい方向への急激な変化がありそうに感じます。第3次ベビーブームが起きなかったのは、たぶん、所得環境が厳しくなったからだけではないでしょう。
子供を産み育てやすい環境を整え子育て家庭の所得増加を図ることが極めて重要なことは論を待ちませんが、社会の進歩と意識の変化、そしてその結果生じた人口ピラミッドの変化が少子化の根にあるとしたら、この傾向は当分止まらないんじゃないのかな・・・ (・・;
注目のコメント
政策が充実している北欧諸国でも出生率は2を切っているので、少なく生んで大事に育てるという現代の風潮と、「生まない」という選択肢が市民権を得たことなどで、少なくとも子供の死亡率が低い先進国やバースコントロールなどで望まない妊娠を抑制している国では子供の数の低下は止まらないのかもしれません。出生率の高い国でも、内実は子だくさんの移民の家族が貢献していたりして。あまり増えたとか減ったとかの数だけに執着せず、生まれた子供やその家族が幸せに暮らせる社会を目指すことの方が大事なのでは?国民が幸せならば、子供の数も自然と落ち着くところに落ち着くように思います。
長年にわたり少子化、少子化と言われてきたせいか、どこか他人事の方々が多いように感じます。
少子化の怖いところは、すぐに影響が出るのではなくボディーブローのように段々と色々な問題が出てくるところです。
少子化は待機児童などの子育て環境の問題が原因だと政府もマスメディアも考えていたように感じますが、果たしてそれだけでしょうか。
待機児童は減り、以前より預けやすくなりました。しかし、コロナもあり出生数はさらに減りました。
その場その場の解決しやすそうな安直な課題解決では、解決できないほど少子化は難しく複雑な問題だと思います。だからこそ与野党共に腰を据えてこの問題に対して向き合うべきです。少子化が止まらない……。対策の鍵は①男性の育児参画、②待機児童解消、③子どもの教育費の保障だと思います。
①の根拠は、少子化白書にあるように、夫が家事・育児に参画していないと第二子に恵まれないというデータです。
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2020/r02webhonpen/html/b1_s1-1-5.html
本当はもっともお金がかからない対策なのですが……。