音声流出した外相の発言、「大きな間違い」とイラン・ハメネイ師
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「大きな間違い」とされているのは、リークされた録音の中で、ザリフ外務大臣が、「イランの外交は革命防衛隊、それもクドゥス部隊が決定している」と述べていた部分でしょう。外務省には外交の実質的な決定権はなく、イスラーム革命体制を防衛するための特殊な軍である革命防衛隊によって決められている、という内容です。
イランの体制を前提としないとわかりにくい話ですが、ナチス政権で親衛隊が圧倒的な権力を持って外交も決定しているとか、1940年代前半の日本で外交も陸軍に決められている、というような状態になって、それを外務省が愚痴っている、といった話です。
ザリフ外務大臣の政治生命は断たれたと見ていいでしょう。ローハニー大統領にも累が及ぶかもしれません。どこからが革命防衛隊の筋書きだったかはともかく、イランの体制内の権力闘争であり、次の大統領選挙も含めて、革命防衛隊が有利になります。
リークされた録音では、ザリフ外務大臣が、オバマ政権のケリー国務長官から「イスラエルがイランに対して行った破壊活動について教えられた」とも述べていて、こちらは、米国とイスラエルの関係、米国の国内政治に波及します。
注目のコメント
中東問題は歴史などを知らないと中々難しい〜
少なくとも大統領選挙中での音声流出は政治体制への揺さぶりではないのかな?
ちなみに政治体制は最高指導者(現在はアリ・ハメネイ師)をトップに置くイスラム共和政であり、大統領はその下で政策を執行する役目です。