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微細藻ユーグレナ(ミドリムシ)の食品用途屋外大量培養技術をコア技術に、機能性食品や化粧品、バイオ燃料の研究開発。武田薬品工業などのOEMも。中国を中心として海外開拓にも注力。遺伝子解析サービスを提供するジーンクエストを完全子会社化し、ヘルスケア事業を強化。
時価総額
815 億円
業績
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記事の本旨から少しズレますが…
バイオマスのメリットが議論されるとき、燃焼段階に排出されるCO2のみに着目して「ニュートラル」と言ってる場合が散見されます。実際には燃料の栽培・加工・輸送等のライフサイクルにわたるCO2排出を考えればニュートラルと言えない場合も多いです。
また、バイオマスと一口に言えど実に様々です。例えば原料ひとつみても、記事にあがってる廃食用油や微細藻類以外にも、糖・でんぷん(サトウキビ、コーンなど)、セルロース系(木材など)、食品廃棄物、家畜排泄物、汚泥など色々あるし、発電工程も単純な燃焼から複雑な技術を要するものまで様々。ですが、こうした多様な原料・技術の統合的な比較・評価がなされているかと言うと、充分とは言えません。ライフサイクル全体での温室効果ガス評価が不可欠です。
置かれている前提を確認しながら議論したいですね、というコメントでした。
なぜ注目されているのか。背景からとことん図解しました。
今日から、「来るか、バイオ燃料」特集(全2回)をお届けします。
バイオジェット燃料をとりまく環境は、コロナで大きく揺れているようです。
IHIの事業担当者の水野智夫さんは取材で、「多くの航空会社は厳しい財務状況になっているため、コストの高いバイオジェット燃料の導入は難しくなっているかもしれない」とおっしゃっていました。これからどうなるかは分からないものの、求められたときに供給できるよう、準備はしておくとのことでした。
こうした状況で高いコストをかけて開発するのは、大きな冒険とも言えそうです。
また、今回の記事には盛り込まなかったのですが、バイオ燃料を考える上で重要なのが、LCA(ライフサイクルアセスメント)という概念です。これは、微細藻類の培養や運搬、採油といった段階で発生しているCO2も含めて、その燃料の持続可能性を評価する、という考え方です。
この点については、次回の記事でお伝えします。ぜひ、お読みくださいませ。
一口にバイオ燃料と言っても原料や作り方はさまざまですが、今回の特集では特に「微細藻類」、つまり藻を原料としたバイオ燃料に着目して取材しています。明日の記事と併せてぜひご一読ください。
バイオもそのひとつだと思っています。
15年前まで、バイオ技術は日本が先行していましたが、途中で10年ほど中断してしまった間に技術開発が進み、後れを取ってしまいました。
微細藻類から製造するバイオ燃料は、国内の燃料を化石燃料から代替できるよう、国として後押ししていくべきだと思います。
記載されている通り、日本でトウモロコシやサトウキビを広大な土地で生産することは困難で、導入拡大となると輸入とならざるを得ず、持続可能な自給形態とはいえません。国産バイオ燃料への期待がありますが、これまでに走った多くのバイオ燃料プロジェクトは、主にコストの理由から事業継続断念となっています。
微細藻類に期待が集まっている中で、ようやくバイオ燃料利用者側も本腰をあげ始め、時代が追い付いてきた感がありますが、結局はコストの問題が立ちはだかっており、根本的な課題解決が現時点で困難であることは認識する必要があります。
文中で微細藻類の生産には規模の経済が効きにくいことが指摘されていますが、本当にこの部分で解決ができないものか(例えば土地を必要としない培養方法の確立やオートメーション化)は今後検討が必要だと思います。
なお、廃食用油等の組み合わせ利用が期待されているところでありますが、約45万トン発生している中でも、焼却や埋立処理による未利用分が20万トン程度あり、その他は石鹸や塗料などの工業用または燃料用として既に使用ルートがあります。全てを集めても需要が多ければ結局は足りなくなりますが、まずは未利用分の回収ルートを拡大し、最大限活用したいものです。
ところで,バイオ燃料と飼料のコンフリクトの話に関連して.エタノールを産出した後のトウモロコシ粕(DDSなど)や油をとった後の大豆粕,砂糖をとった後のビーツの残滓などは米国やブラジルから中国などアジア向けに飼料用として多くが輸出されています.それでもやはりコンフリクトの問題があるということなんでしょうか…
次回も楽しみにしてます
【8分解説】「集中力とCO2の関係」から見る「カーボンニュートラル」の世界(前編)
https://youtu.be/-Z574o8KNi8