米、3月物価は2.3%上昇 2年7カ月ぶりの大きさ
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米国当局は長期金利の急騰を避けたいので、「物価は上がるけれども一時的」という説明をするようになっています。この事情は程度の差はあれ、他の国々とも共通する部分があります。
この中での注目点は、世界的に一次産品価格の上昇がみられている中、物価上昇が当局の説明通り一時的なものにとどまるのかどうか、という点かと思います。この点は、米国でサマーズやブランシャールなどの経済学者とも論争になっている点ですね。
もう一つ興味深い点は、「期待に働きかけてインフレ予想を高める」といった政策手段は、現実には長期金利の反乱のリスクを考えると採れるものではない、ということだと思います。米国を含め各国が、基本的にはなお低インフレ環境の中でインフレ予想をむしろ鎮静化させようとする情報発信を行っているのは示唆的です。
注目のコメント
より重要なPCEコアは+1.8%ですから、まだ2%いってませんね。
米国の金融政策は物価の安定と雇用の最大化を目ざすデュアルマンデートですから、インフレ率が少し上がっても、完全雇用に近づかないと出口には向かわないでしょう。欧米はMMTにのって国債を擦りまくっているし、米国はトランプが大幅な財政出動をして、バイデンはさらにこれからもすると演説した。
が、MMT物価が上昇したら赤字国債の発行は抑えないといけないと言っている(だったと思う)が、どうする。しかしいま緊縮すると財政が破綻する。
物価上昇は抑えたいが財政出動は続けざるを得ない。まさにダブルバインド。FRBは大変だ。