ホンダやサムスンで活躍した技術者に聞く。「全固体電池」日本・中国・韓国の現在地
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注目のコメント
佐藤さんの見立てとしては、全固体電池を第1世代とその次の世代に分け、時間軸も車載用ということで第1世代の普及(シェア10%獲得)も10年後と長目に考えています。ホンダ出身ですからね。
ここでの第1世代とは、液系リチウムイオン電池の正負極とも同じままで固体電解質にしたものを想定しています。具体的にはトヨタの硫化物系全固体電池。
第2世代はリチウム金属負極や新しい正極材料を使った全固体電池。QuantumscapeやSolid Power、Solid Energy Systemsが該当します。
つまり10年後でも、彼等に出資しているVWやFord、GMは第2世代の全固体電池を搭載出来ないということになりますね。記事の「親戚」という表現は言い得て妙だと思う。
リチウムイオン電池も30年かけて特性・安全性を改善してきた。それは用途拡大も伴う規模拡大が背景で、コストもそれで下がった。液晶の拡大に近いと思い、CRT→液晶より、液晶→有機ELの方が歩みが遅いのと同じようになるのではないかと思う(完全にそもそも移行するかも不透明)。全固体電池の優位性は安全性かと思いますが、液化リチウムイオン電池の発火問題も落ち着いてきた感じもあり、安全性能がかなり向上してる印象です。
普及にはコストや利便性(超急速充電など)で差別化戦略が必要ですね。