モデルナ、新型コロナワクチン生産増強へ 22年は最大30億回分
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モデルナ社のワクチン計画生産計画は、2022年、最大30億回分との報道です。2021年の生産量は8億─10億回分ですので、かなりの増産体制を敷く計画です。
記事中、「新たなデータが、冷蔵庫の温度で最長3カ月、安全に保存できることを示し、冷凍設備がない地域でも使用可能になる」の部分は、ファイザー社製ワクチンが超低温(-70度以下の冷凍保存)を必須としていることへの差別化できる部分ですので、この企業発表で強調されています。
記事中、「現在の投与量は100マイクログラムだが、将来は50マイクログラムで済むケースも出てくる可能性がある」との部分も注目に値します。臨床試験で有効性等を確認せずに投与法の変更ができるはずがないため、新たな試験を計画しているか、実施中ということを意味しています。現在のモデルナ製ワクチンの認可された用法・容量は、「1カ月の間隔を空けて 2 回に分けて(それぞれ 0.5 mL)筋肉内に投与する」となっています。モデルナ製ワクチンは、液体のまま凍結した性状です。記事中マイクログラムという訳が誤訳(正しくはミリグラムの可能性)であるとするなら、新たに1回接種で完結する方法を検討していると読めます。
ファイザー社の生産計画は、21年の世界生産が23億-24億回分、生産ペースを第4・四半期までに年間30億回分に引き上げ、22年も年間30億回分の水準を維持すると報道されていました。
https://newspicks.com/news/5680370
両社のワクチンで2022年度は30億人分(60億回接種)を賄うという計画で、これまで報道されている有効率(ともに約95%)を考慮に入れると、世界規模でレベルの高い防疫体制が期待されます。両者ともmRNAタイプのワクチンを製造しており、共に世界の多拠点で製造しているものの、米国企業です。
注目のコメント
今年8-10億回に対して、来年30億回分と約3倍の計画。
下記を見るとPfizer / BioNTechは今年23-24億回(当初計画の20億回から増加)、そして年末には30億回分の生産量に達する計画。
https://reut.rs/3gX43fs