月に降りなかったアポロ11号クルー、マイケル・コリンズ氏が死去。90歳
コメント
注目のコメント
レジェンドがまたひとりいなくなった。
アポロは月軌道上でのランデブー・ドッキングのため、月着陸せずに軌道上の司令船で待つ「司令船パイロット」がひとり必要になります。月着陸船に乗るのはコマンダーと「月着陸船パイロット」でしたが、実際に月着陸船を’操縦するのはコマンダーでした。ですから3人のチームのうち、もっとも経験が不要とされるポジションが月を歩ける「月着陸船パイロット」で、操縦スキルがある人は月に降りられない「司令船パイロット」にアサインされる傾向がありました。
コリンズがひとり乗った司令船が月の裏側に入ると、地球とも、月の表側の二人とも交信できなくなります。文字通り宇宙にひとりぼっち。歴史上最大の孤独、とも評されます。
もしアームストロングとオルドリンが月からの離陸やランデブー・ドッキングに失敗したら、コリンズは二人を残してひとりだけ地球に帰還せねばなりませんでした。おそらく、彼が月軌道で待つ間にもっとも心配したのはそれでしょう。3人で地球に戻れて本当に良かったです。一生言われ続け、なくなっても言われ続ける「月に降りなかった男」の称号。ちょっとかわいそうな感じもするが、月周回船がなければアポロ11号の乗組員は戻って来れなかったのだから、それも立派な宇宙飛行士の仕事。R.I.P.