NY株反落、164ドル安 米物価の急上昇を警戒
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FOMCでは、政策金利の据え置きと量的緩和策の維持で市場から米国債などを買い入れるプログラムの月額購入額の維持を全会一致で決定。事実上のゼロ金利政策である金利は年0~0.25%、プログラムの月額購入額規模は現行の月額1200億ドル(約13兆円)にそれぞれ据え置きました。
債券市場では、当初は2週間ぶりの高水準となる1.661%でした10年米国債利回りはパウエル議長の発言で1.609%に低下。今年に入って、10年米国債利回りがナスダックの株価の重しになっていましたが、昨日の利回り低下に対してナスダックは反応しませんでした。
外国為替市場では、パウエルFRB議長が記者会見で「資産購入の段階的縮小(テーパリング)に関する議論をまだ始める時期ではない」と発言に反応し、金融緩和が長期化することへの安心感から、主要6通貨に対するドル指数は0.3%安の90.576と全面的にドル安となりました。
米国株式市場ではFOMC声明内容よりも、企業決算発表による影響が大きかったです。特にナスダックでは、1株当たり利益が予想を上回ったマイクロソフトは、高値警戒感が広がる中、同社提供のクラウドサービス、アジュールの冴えない伸びが懸念され売りを浴びせられましたが、同利益が市場予想を大きく上回ったグーグルの持ち株会社アルファベットは買いが集まり、ナスダックを下支えしました。
引け後に四半期売上高が市場予想を大幅に上回った増収増益決算を発表したアップルは時間外取引で2%超上昇し、フェイスブックは一株当利益や収益が予想を上回り時間外取引で5%超の大幅高となっています。