【3分解説】トヨタはLyftから自動運転の「人材」を買収した
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トヨタは今まで色々なソフト開発を試みたり、Japan Taxi に出資したりもされているので、世界レベルのソフトウェア人材の確保の難しさを身に染みてわかってらっしゃるのかなと思います。またソフトウェアの中でもユーザビリティデザインを徹底的に考えているLyftの様な会社の人材は喉から手が出るほど欲しいでしょうね。
とはいえ、カルチャーの全く異なる2社が合体して、優秀な人材が残るのかどうかがこれからの気になるポイントですね。もちろん既に完成している様々なアセットはあると思いますが、トヨタの人が引き継いで開発を続ける状態になるまでには移行期間もそれなりに必要でしょうから、買収後の組織戦略が肝でしょうね。
注目のコメント
acquihireといわれるものですね。最近の日立やパナもそうですが問題はハードメーカーがソフト会社をうまく御せるかどうか。無理にコントロールしようとすると辞めちゃうし、全権委任すると好き勝手やっちゃう。もちろん、昔のSonyの事例からは十分学んでいるんでしょうが。この2つが両立している会社で思いつくのはAppleと任天堂だけで、テスラがなんとか。マイクロソフトもアマゾンもGEも苦労してます。
当該分野のトップクラスの人材を一人一人ハイヤリングする時間とエージェントフィー含めたコストを鑑みて、それをまとめて採用する事を目的として事業そのものは立ち行かないがチームは優秀な会社を買収する事をアクハイヤリングといい、昨今では一般的ですが、それを本件のように600億円という規模で行う事は稀でしょう。
実際、人材はご存知の通りどの国とて縛る事は本質的には難しく、確かに人に紐づくとはいえソフトウェアアルゴリズムや運行データ含めた総合的なアセットを評価しての買収だろうと推察します。
兎にも角にもロボタクシー2大本命の両方の自動運転心臓部に直接、間接に携わる事となったトヨタが、ぜひこの分野につきR&D期のパトロンとしてではなく収益逓増収穫期における主役となるまでやり抜いて頂きたいと思います。やってはいけない買収の典型的なパターンがかつては「人材」の獲得を目的としたものとされていました。
人材は何かに拍子に蜘蛛の子を散らすように辞めてしまい、価値ある事業と思って買ったにもかかわらず、気づいたら“兵どもが夢の跡”状態になってしまいかねないからです。
人材は当然のように全員引き継ぐとして、トヨタの真の狙いは、やはり自動運転やMaaSに必要なソフトウェア開発とデータ分析という機能を手に入れることなのでしょうね。