デジタル元の試験運用開始、アリペイの牙城崩しに総力
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試験運用のデジタルウォレットのリンク先からアリペイ、ウイチャットペイの2大勢力を排除しているところがミソですね。
デジタル決済時に支払先に支払者情報が供給されない「秘匿性」をデジタル人民元のメリットの一つとして訴求していくようですが、政府はすべての取引を掌握。これで、デジタル通貨がキャッシュに強制的に置き換わることがあれば、地下経済は殲滅となるでしょう。
注目のコメント
これは政府対アリババやテンセントではなく、銀行とネット企業との戦い。ジャック・マーが昨年アント・ファイナンシャル上場前に、銀行へ対する批評を思い出せば、答えは明白かと。
尚、中国政府が必要に応じて、データを入手しようと思えば、全ての企業と個人のデータが手に入ります。
参考までに、もう一つのデジタル人民元ニュース
【デジタル人民元で給与支払い 】今年、京東集団(JD)はデジタル人民元給与と企業決済を試験的に開始し、上海、深圳、成都、長沙、西安の一部の従業員にデジタル人民元給料の支給しました。京東科技が提供するソリューション「Easy Enterprise Payment」もデジタル人民元決済に対応しており、企業の購買プロセスを変えることなく、企業ユーザーの取引効率を向上させることができる。
(情報元: 中国最新ニュース: https://bit.ly/3dVJcHu)銀行はそこに残るのでしょうか。
「人民銀行はデジタル人民元について、アリペイやウィーチャット・ペイと競合せず、補完的役割を担うと説明しているが、国有銀行はデジタル人民元でアリペイやウィーチャット・ペイの支配力を削ぐことを当局が企図していると明言する。」