｢中国依存からEUに鞍替え｣借りた金を返さないというモンテネグロのしたたかな戦略 - あの中国を翻弄する｢外交ゲーム｣

コメント

注目のコメント

• 土田 陽介

  三菱ＵＦＪリサーチ＆コンサルティング株式会社 副主任研究員

  ・2021年04月26日

  タイトルには「中国依存からEUに鞍替え」とあります。
  
  しかし本文にありますように「実際、今回のモンテネグロがEUに支援を要請した背景には、融資の借換の交渉に当たって中国から有利な条件を引き出そうとするモンテネグロ側の思惑があったと考えられる。同時にモンテネグロは、EUにも圧力を与えることで2025年に予定されているEU加盟に向けた交渉を有利に進めようという腹積もりがあったと推察される。」というのが、私の見方です。
  
  中国のモンテネグロに対する入れ込みようは半端じゃありませんでした。その中国が、モンテネグロを簡単に切り捨てるわけがありません。ＥUもまた、西バルカン戦略のミスマネジメントが続いており、モンテネグロを見捨てることが出来ません。両国の間でバランスを取りながら自らに有利に事を運ぶ、まさに小国の生き様と言えるような気がします。