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【プチノック】100本ノックシリーズ語りまくり① ~初期シリーズ~

本編ストーリーに取り上げなかった他の100本ノック研修プログラムについて、少しずつ語らせていただきます。

<すごい開発バイブル まとめて読まれる際はこちら↓>

すごい開発バイブル


プチノック1本目:定量的思考100本ノック

元祖100本ノック研修。
ロジカルシンキング100本ノックよりも先に誕生したのがこちらの研修プログラムです。初版は2003年10月に開発をしました。1日版研修プログラムとして全体を完成させたのは、それからしばらく時間が空いた2005年頃になってからでした。

当初は、コンサルティング業界の面接試験対策として制作されました。「フェルミ推定」(論理を活用して数値を推計する手法)を何回も繰り返すというシンプルな構成でした。

「100本ノック」という言葉を思いつき、演習構成をデザインして、落合社長、創業メンバーの高橋さん、そして私の3人が1本ずつ分担して演習問題作作成を行いました。
私が一番最初に作った演習は「家庭用学習机の年間販売台数を論理的に推定せよ!」という問題でした。その後、カレー市場、シャンプー市場、コンビニ市場など30問以上作りました。

この研修プログラム自体は、後年様々な企業様に導入をいただきました。しかし時代が変わると論理的な推計に使う「数字」の前提が大きく変わるという課題がありました。そのため2‐3年に一度、数字の最新化をする必要があるというブラッシュアップに工数が発生するプログラムですね。

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プチノック2本目:コンビニ経営ゲーム

コンビニエンスストアの出店競争をテーマとした、戦略的ビジネスゲームです。開発時期は2003年11月。エデュ・ファクトリー創業期の最初期の研修プログラムの一つです。創業直後に採用支援会社を経営する友人のKさんから依頼を受けて、就職イベントに参加するために開発したプログラムです。

2000年代前半の企業研修業界においては、体験型の研修ゲームがヒットしておりました。そうした状況を意識し「エデュ・ファクトリーでもやってみよう!」と軽い気持ちで開発に取り組みました。

ゲームコンセプトは「信長の野望ビジネス版」。コンビニ経営ゲームは、陣取り合戦をベースとしたゲームなのですが、実はそこに由来しています。

当初は全て模造紙で作った市場マップに、紙の店舗カードをテープで貼り付けて出店していくという形でした。実際にその手動オペレーションを行ったところ、計算が追いつかずミスを連発しました。ゲームに参加した学生の方々から「ゲームは面白いが、オペレーションは最悪」というアンケートコメントをいただきました。

そこで手動オペレーションからデジタルに進化できないかを検討しました。落合社長の手によるExcel上のプログラムを開発し、ゲーム上の計算をデジタル処理できるようになりました。Excel上の陣取を表現する「色を変えるマクロ」を作成したのは落合社長のBCG時代の同期のTさんです。

2021年現在に振り返ってみても、ゲームとしての楽しさと、ビジネスシミュレーションの戦略性が両立した傑作ゲームです。内定者研修やチームビルディング研修の位置づけで、多数のお客様にて実施をさせていただいております。

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プチノック3本目:プレゼンテーション100本ノック

2004年~2005年頃開発の研修プログラムです。所謂「ロジカルプレゼンテーション」のスキルを身に着ける、ベーシックかつポイントが絞り込まれた研修プログラムです。
一時期のアルーのメインプログラムのひとつですが、落合社長が単独で開発したコンテンツであり、私自身が開発にあまり関わっていないので詳しく背景を知りません。

エデュ・ファクトリー初の単一フロアのオフィスであった新橋オフィスの一つしかない応接室に落合社長が篭って開発をしていた印象があります。このプログラムができたことで当社の1日版研修の形が固まってきたという記憶があります。

複数日の研修を実施する際に、最終日を飾ることができる研修プログラム(他はプロフェッショナルスタンスシミュレーション、DNAワーク最終報告会など)です。プレゼンテーション100本ノックは締めとして提案すると研修プロジェクトの締りがいいなと感じます。

今見るとやはりどうしても古さを感じてしまいます。機会を見つけて作り直したいと考えているコンテンツの一つですね。
(2021年追記。2017年頃に、研修プログラムの基本思想を残しつつ、内容を全面的にブラッシュアップしました。以後ブラッシュアップバージョンが多くの会社様に導入されています)

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プチノック4本目:ファシリテーション100本ノック

2004年開発。当時協力関係にありました研修会社様から委託を受けて開発したプログラムです。ファシリテーション研修に力を入れてた上記研修会社様が、ファシリテーションスキルの基本を学ぶことができる「汎用化したパッケージプログラム」を作りたいというご要望を受けて、エデュ・ファクトリーが共同著作の形で開発を担当させていただくことになりました。創業メンバーの高橋浩一さんがオリジナル版をほぼ一人で作成されていました。

プログラムリリース後、公開型研修体験セミナーを行いましたが、当時エデュ・ファクトリーは講師ノウハウが無く、参加者の方々から散々な評価を得た苦い思い出があります。

以降、ファシリテーションというテーマは、多くの企業が課題を感じるテーマでもあり、実施をすることが増えていきました。このテーマはポテンシャルがあるので、今の技術で改定したいと思うコンテンツの一つですね。
(2021年追記。2012年頃に抜本的に改定版を作成)

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プチノック5本目:インタラクティブプレゼンテーション100本ノック

オリジナルは2006年9月開発。対面でのプレゼンテーション・コミュニケーションのスキルを学ぶ研修プログラムです。

戦略的思考100本ノック、プロフェッショナルスタンス100本ノックと同タイミングで開発した「兄弟コンテンツ」です。私が企画をし、開発部分を外部パートナー企業様が担当されました。

前述の「プレゼンテーション100本ノック」という研修がその時点で存在していましたが、対面での商談に特化したプレゼンテーションスキルを身につけさせたい、というお客様のご要望に対応するために開発に取り組みました。

このプログラムの初期版には「逆さに文字を書く」というノック演習がありました。商談時に「相手側から正の向き」に見えるように文字を逆さに書くという練習です。
このノック演習を作ったので私は今でもどんな角度からも文字を書くことができるようになりました。

その後2007年に大手メーカー様の新入社員研修に導入されることになり、内容のブラッシュアップがされました。その段階で「逆さ文字演習」はカットでした・・・・。

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