売り上げ増に欠かせない、「顧客が商品で片づけようとしているジョブは何か」の視点
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注目のコメント
「ジョブを解決するために商品を雇用する」という発想がアメリカ的で面白かったですね。要は、消費者ニーズの分析の話ですが、読んでてミルクシェイクを買うニーズの多様さに「なるほど」と思いました。
商品というのは、基本的に「嗜好性」と「機能性」の両方がなくてはなりません。「嗜好性」は「美味しい」と感じるところで、単純に「味」になります。「機能性」は「便利」と感じるところで、「価格」「サイズ」などになります。今回のミルクシェイクを例に取れば、「飲み切るのにちょうどいい時間がかかる」「ドロッとしていて腹持ちがいい」という嗜好的部分と、「手が汚れない」「車のカップホルダーにぴったり」という機能的部分にスポットを当てる形になりました。
これらの情報というのは、結局のところ、売れている時はさほど大して必要ないんですが、要は、売れなくなったときに役立つわけです。消費者の生活スタイルや価値観というのは、時代とともに変わっていきます。「昨日までこうだった」というのは、何も約束されたものではなく、新たな今日が始まるだけです。だから、分析ができていないと次の手を打つ準備ができていないので、右往左往しているうちにキャッシュが尽きてしまう、なんてことになるわけですね。しかし、残念ながら、世の中は準備が整うのを待ってくれません。だから、ビジネスというのは、残酷であり、面白いとも言えます。今は新型コロナウイルスが猛威をふるっており、まさに「新たな今日」を迎えています。国の政策も手伝い、大変舵取りが難しい最中に直面していますが、こういう時こそ、冷静に、次の一手を考えるようにしたいものです。