欧州ではすでに本格化、洋上風力発電事業に米石油大手が初の投資
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記事にある通り欧州では下記の通り石油ガスの大手が参入済みです。
> 「欧州では、石油大手の英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルや仏トタル、ノルウェーのエネルギー会社エクイノール(Equinor)などがすでに、洋上風力発電事業に本格的に取り組んでいる。」
それに洋上風力発電世界No. 1のOrstedも、旧社名「DONG Energy (Danish Oil and Natural Gasの頭文字より)」が示す通り、元々は石油ガス事業が中心の会社です。ノルウェーはオイル・ガスセクターへの依存度が高いので、斜陽産業であることへの危機感がかなりあります。再エネへの積極的な投資は、今まで培った技術や知識をシナジーと将来生のある方向に転換するという意味で当然の動き。
エネルギー転換がもはや明らかになっている以上、20世紀の石油エネルギーに依存すれば、再生可能エネルギーによって存続できないことは明らかです。
石油により得た利益を再エネに投資することで、グリーン水素やグリーンメタンの再エネ由来のエネルギー企業に転換しようという動きです。ちょっと遅い気がします。そのため、生き残りをかけた転換というより、リスク低減という感じですね。
洋上風力タービンも浮体式に投資するというところも、商用化にまだまだ時間がかかり、リスクの大きいことをわかっているはずです。将来の見返りの大きさに投資するということでしょうが、欧州の石油企業の転換に比べると、様子見という印象を受けてしまいます。
アメリカで起きたエクソンモービルの時価総額をネクステラが逆転したということを目の当たりにすれば、動かざるを得ないでしょう。