欧州中銀 大規模緩和策の継続を確認 コロナ禍の景気を下支え
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欧州は米国や英国に比べ、景気回復の足取りが重いようです。変異種が感染者を拡大し、欧州各地で厳しい制限措置が取られています。よって、大規模緩和策は継続。
変異種で再び緊急事態宣言を発出する日本は欧州に近い状況です。大規模緩和策とともに、米国並みのレスキュープランを打ち出す必要があります。中小企業だけでなく、大手もこのままだと事業縮小、撤退せざるを得なくなります。
衆院解散までに大型レスキュープランを出さないと、その後の政権ではスピードが鈍化しそうです。
注目のコメント
変異種を原因として欧州各地で制限措置が取られており、それゆえに緩和継続というコメントもあるようですが、それを日本と近似しているかのような言いぶりは誤認を招きます。
ワクチン接種率で言えば10~20倍弱、ユーロ圏の方が日本より進んでおり、だからラガルドも集団免疫獲得を予測期間後半の前提に置き、PEPPを横ばいとし、買い入れペース加速を謳いながらも実は3月会合前対比で10%程度しか引き上げていないのです。日銀がそこまでの立ち振る舞いをできるでしょうか。接種率1%未満の国にそれは無理でしょう。
米国や英国よりも日本に近いのは確かですが、ユーロ圏と日本の距離はかなりあります。2021年の現状と展望に関し、日本は圧倒的に駄目です。文字通り、比較にならないという立ち位置です。どの国もまだ緩和は継続ですが、最も出口に近いのは主要国だとカナダ中銀であり、さらにFRBになるのだと考えられます。BOEもECBもさして変わらず、最下位が日銀というところ。
EUで復興基金の稼働が遅れそうな場合、有無を言わずECBは追加緩和でしょうが、それ以外は今の所、吹かす理由はないように思います。ECB、Q&A のトランスクリプト出すの早いですねー。おかげで全文がすぐ読めます。この透明性は素晴らしいと思いました。
内容はほぼPEPPでしたが、いざとなれば買うよと言って安心させながら金額にはコミットせず、実際には不要ならあまり買わないというやり方は賢いなと感じました。コロナマーケットが未来永劫続く訳ではない中、市場が中銀の買い入れを永続的に当てにすると後々大変ですし、ECBはそのことをわかっているなあという印象を受けました。