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既に配信したレポートでも書きましたが、ラガルド総裁はPEPPの段階的縮小(phasing out)を議論するのは時期尚早と言った一方で、6月会合で買入れペースをどちらの方向に変更するかは、その時に決めるとして何も言わなかった訳です。

市場では、この間の長期金利を巡る「挑発的」な発言もあって、ラガルド総裁はハト派というイメージが強いかもしれませんが、コンセンサス重視であるだけに、理事会内のパワーバランスの変化に伴って、意見が大きく変わる可能性を念頭に置く必要があります。

7月以降の買入れペースも、基本的には景気と長期金利次第ということになりますが、理事会メンバー内の意見対立を踏まえると、ラガルド総裁がどのような判断を下すかは、結構不透明だと思います。