マンチェスター・C、欧州スーパーリーグからの撤退を発表「手続きを正式に行った」
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スーパーリーグはたしかに欧州サッカーの強豪チームを集めた魅力的なリーグだが、そもそも各国リーグやUEFAとの差がさほどない。
また弱小チームにとってみれば完全に蚊帳の外。
ただ強いチームだけが集まるリーグに人が心動かされ魅了されるのかは別問題。
数年前のレスターではないが、創設100年越しで初優勝するなどドラマチックなストーリーも忘れてはいけない。
決して権力やお金が全てではない。
注目のコメント
一夜で一気に状況は変わり、イングランドの6クラブは参加を取りやめ。ユナイテッドのCEO、エド・ウッドワードは（発表ではスーパーリーグは無関係とし、実際スーパーリーグがなくても退任するという話は前々からありましたが）退任へ。
一方で、そもそもの放映権分配に関する問題は立ち消えていませんし、コロナ禍で打撃を受ける各クラブのオーナーが、今後、もうフットボールは儲からないとなれば、手を引く可能性もあります。またファンも今回の騒動でオーナーへの不信感を高めています。
スーパーリーグを受けてUEFAは、ソフトバンク・ビジョン・ファンドも支援したセントリカスからの60億ユーロの資金提供の提案を受けてるとの話もありますが、詳細は不明。結局は、放映権分配の議論で、この先もまだわかりません。
そして、今回の話で個人的に気になったのは、国際大会の増加による選手の過密日程、そして、スーパーリーグを受けて、所属クラブの選手をUEFAとFIFAのコンペティションから追放する、という話を受け、「選手ファーストを」というコメントが多かったところ。
もちろん、過密日程は必ず改善するべき点であることは明確ですが、今回のスーパーリーグが受け入れ難かった点は、地域クラブも含めたサッカーのエコシステム全体を脅かしかねない行為だったこと。サッカーが、利益を追求するビッグクラブだけで成り立っているわけではないということは、あらためてJリーグのプレミアリーグ化の議論でも考えていきたいポイントです。中高生の頃みたサッカーは今よりもW杯重視で分かりやすかったですし、キャプテン翼もその具現化と言えます。ところが良くも悪くもいまはクラブが強く、選手を代表に呼ぶだけでも四苦八苦しています。放映権や肖像権の課題もあるとは思いますが、第二次ペレス政権のレアルや、全くKYなアメリカ資本家の運営するマンUが主体でUEFAに叛旗を翻したって構図ですね。前々からずっと言われてますが、ここまでやってしまうとNBAやMLBのように『国別の選手権っておまけでしょ？』みたいになってしまうし、元々W杯というコンテンツは滅びそうもないので反対する人は山のようにいるでしょう。選手は戦術的にも近年は走り続けますし体力的にも試合数はもう増やせない。コロナで経営は大変、となればKY経営者はこれだすとは想像は出来ました。やるとは思いませんでしたが(笑)。オイルダラーの資本家が運営するマンCがすぐに撤退し、PSGははなから名前が上がらないのは案外彼らの方がフットボールを理解しているということなのですね。
