三菱電機など6社が衛星データ解析の新会社設立。共通データ基盤構築へ
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お、いいですね。宇宙となると「どうやってデータを取るか」に注目が行きがちだけど、「どうやってデータを使うか」も負けず劣らず大事。世界に取り残されないように、人力だけじゃなくてAI使った解析自動化の研究にも注力して欲しい(もちろんそのつもりだろうけど)。
この新会社の事業内容は「解析処理した衛星データをまとめた共通データ基盤を構築する」こととある。
衛星画像のエンドユーザーは、どの衛星が撮像した画像かは究極的にはどうでもよく、自分の見たいもの、得たい情報が画像の中にあるかが重要である。よって、撮像の頻度を高めたり衛星データの全体量そのものを高めるためにこのような共通データ基盤が必要という論理になっていく。
このような共通データ基盤の議論は国やJAXAの中でもずいぶん前から(10年以上とかそういう単位で)議論されてきた。日本ではTellus(https://www.tellusxdp.com/)という別のプラットフォームもあり、海外に目を向けるともっとたくさんある。この新会社はどのような戦略でどのように事業を展開していくのか、とても気になる。災害時の国土・インフラ監視目的がメインの活用用途とのこと。民間企業、特にベンチャーができる領域ではないので、政府・自治体とのビジネス経験が豊富な企業が連携して、公的機関のデータ分析・活用を推進することは前向きなことだと思います。どんな活用の仕方があるのか、事例をみるのが楽しみです。
"災害発生時の迅速な状況把握や国土・インフラ監視などの用途を想定。2023年度から本格的なサービス開始を目指す。"